皆様ありがとうございます(拍手)。
私は大学三年の時に家出をしました。親の元を離れて過ごす大学生活は何もかもが新鮮で、自由で楽しいものでしたが、次第に大学に行くことは二の次となり、遊びの資金を稼ぐためのアルバイトに励むようになりました。しかし、そんな生活が長続きするはずもなく、父に実家へと連れ戻され、大学は休学となりました。
私の父は、筋金どころか鉄骨の入った“農業魂”の持ち主です。そんな父との生活が窮屈で仕方がなく、私は家を出ました。十七年間続いた家出生活の間、私の身を案じた姉が、宇治別格本山に永代祭祀(生存者用)を申し込んでくれました。そのおかげか、私は七年前に広島で結婚し、これを機に家業を継ぐため、実家の長崎へ戻ることになりました。
後で分かったことですが、父は私が行方不明になったとき、さまざまな宗教に救いを求め“この教えは絶対に間違いない!”と確信して生長の家を信仰するようになっていました。
父は、家に戻った私を誌友会に連れて行ってくれました。その時の講師は、当時、長崎南部教区教化部長をされていた板垣雅勝・本部講師でした。板垣講師は「実相と現象」について、とても分かりやすく話してくださいました。こうして誌友会で教えを学び、「自分が生きているんじゃない、神様に生かされているんだ!」と分かったとき、はじめて父と一緒に農業の道を歩む喜びを実感することができました。(拍手)
■除草剤を使わない有機栽培へ
そんなある日、誘われて生長の家教職員会(生教会)の野沢幸平会長の講演会に参加しました。野沢会長は、森林の中では動物や植物、微生物が深い関係をもって共生しているという事実を紹介され、地球にできるだけ負荷を与えないために、我々は森に学び、自然との調和のとれた生き方をしていかなければならないということを話されました。
私は、この講演会で目が覚める思いが致しました。“今からでも遅くない、自然と共生する農業を目指そう!”と決意し、何をどうすれば地球環境に良いのか、どうする事が神意に適うのかを考えてみました。私は草花の生産を中心に農業を営んでおりますが、自分なりに先ず取り組んだのは、除草剤を使わないことでした。除草剤を使わないと草取りの作業が十倍に増えます。が、畑は一切傷みません。一区画が狭い段々畑を三町歩
(さんちょうぶ)ほど維持している私にとって、まさに大きな決断でした。また以前は、草花に病気が出るのは土壌が原因だと決めつけ、土壌の微生物を全て殺してしまうガス剤を使用していましたが、現象は心の影であるという真理を学んでからはガス剤の使用をやめました。
さらに、自然の草花は自然のままに育てるのが一番良いだろうと思い、化学肥料をやめて、鶏糞や牛糞堆肥などの完全有機肥料に切り替えました。この事によって畑 にミミズがたくさん戻り、土壌に力がついてきました。こうして収穫した花はどれも色鮮やかな天然色で、花市場での信用も高くなりました。「大調和の神示」には、「汝ら天地一切のものと和解せよ。天地一切のものとの和解が成立するとき、天地一切のものは汝の味方である」とお示しいただいておりますが、本当にその通りになったのです。
そして毎年、8月9日に長崎市の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が行われますが、その原爆の日に使われる赤い鶏頭(けいとう)と、青い日光ヒバは、全て私が納品させていただくようになりました。(拍手)
■相愛会で苗木600本を植樹
自然との共生は、人間にも大きな負担がかかります。しかし、農業者の労働軽減のために、自然界に一方的に無理を押しつける農業では、自然本来の素晴らしい恵みを頂くことはできません。自然に感謝し、自然と共生し、自然の意志を汲んで、自分もこれまで以上に汗を流す。そうすることで初めて自然から素晴らしい感謝の産物を頂く事ができるのです。私は、父から学んだ信念と、生長の家の天地の万物に感謝するみ教えを農業に生かす生活の中で、自分が変わり、仕事のやり方が変わりました。具体的には、全ての生産物を注文を受けてから買っていただくという方法をとるようになりました。こうすることで、ムダに捨てられてしまう草花もなくなりました。
今、私は感謝の思いに満たされています。この感謝の思いを、さらに多くの人々と分かち合いたいと思い、素晴らしい仲間たちと共に相愛会の活動に取り組んでいます。
現在、長崎南部教区では、地球環境保全と、CO2削減の観点から、 杉の苗木の植樹を毎年行うという目標を立て、今年はすでに
600本の植樹を行い、相愛会のメンバー
14人にも、穴掘り、草取り、雨水を流す溝づくりなどの作業を手伝っていただききました。
また今月、教化部では26回目を数える貢正一・教化部長ご指導による壮年層勉強会をはじめ、地方講師の指導による壮年層誌友会を毎月開催するなど、壮年層の活動も盛り上がっています。これらの活動こそ、壮年層を導く“真理の燈台”と信じて、今後も開催し続けてゆきたいと思っています。
相愛会運動の中心となるべき壮年層の私たちが、今立ち上がらなくていつ立つのか、と心は熱く燃えています。光明面だけを見つめる「日時計主義」に徹して、人類光明化運動・国際平和信仰運動、さらに地球環境保全のため、努力を惜しまず、笑顔を絶やさず、感謝の気持ちをもって“この道より吾を生かす道なし この道を歩く!”との決意で、邁進
して行きたいと思います。ありがとうございます。(拍手)
平成21年5月2日 生長の家相愛会・栄える会合同全国幹部研鑽会
体験発表より
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