シンポジウム「「結び合う」生き方を進め、地域・社会に貢献しよう!」

(パネラーによる活動事例発表)

・国際交流と家庭でのノーミート料理の実践~得意の語学と料理の腕を生かす~

 奈良県 西手清英

まず、私が国際平和信仰運動として行っている

国際交流の取り組みとノーミート料理の実践について発表させていただきます。

最初、家内が知り合いから生長の家を伝えられ、

恩師ともいうべき大先輩に出会いました。

しかし、深く真理を学んでいなかった私たちは、

その方が亡くなられてからは、御教えから遠ざかって行きました。

しかし、家内がある神社の湯立神事の巫女をするようになった時、

神事を指導される方から「浄まれ!」と言われて、

どうしたらいいかわからないという家内に、

私は宇治の短期(※1)練成会へ行くように言いました。

 

(※1)練成会:生長の家の真理を学び、実践する合宿形式の集い

 

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練成会から見違えるようになって帰って来た家内を見て、

私たち夫婦はもう一度、真理を学び直すことにしたのです。

さて、私の国際平和信仰運動の実践についてです。

私は大学で中国語を専攻し、地方公務員として26年余り、

その中国語や英語を使って、国際交流の仕事を担当してきました。

国際交流を担当する前、中国語を忘れないために、

中国人留学生と交流し始めました。

そのうちに、彼らの活動を支援するようになり、

生長の家に入信してからは、

親しい留学生を(※2)誌友会や(※3)講習会に誘うようになりました。

 

(※2)誌友会:生長の家の真理を学ぶ各地域の集い

(※3)講習会:全国各地で開催される生長の家の総裁先生ご夫妻が指導される講演会。

自由に参加することができる。

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これが、私の国際平和信仰運動の原点です。

 

そうした留学生とのつながりから、

多い時には講習会に30名もの留学生が参加してくれ、

彼らに素晴らしい体験が続出し、

運命が劇的に好転した人まで出てきました。

例えば、中国のモンゴル族の元留学生にウラナちゃんという、

草原の太陽のような笑顔がとても素敵な女性が奈良に留学して来ました。

誌友会で講師から「ハイ! ニコ! ポン!」を教えられた彼女は

すぐにそれを実行したのです。

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ゴルフ場のレストランでアルバイトをしていた時、

人の嫌がる仕事も、「はい、喜んで!」を実践しました。

そして、彼女の明るく、前向きな性格に、

レストランの常連さんたちがなんと彼女のファンクラブを作ってしまいました。

さらに就職のお世話までしてくれましたので、

彼女は一部上場企業に就職することができたのです。

その後、彼女は東大医学部を卒業した同じモンゴル族の青年心臓外科医と結婚し、

ニューヨークへ渡りました。

真理を素直に実践した“シンデレラガール”のお話でした。

 

また、卒業後も奈良に残り、教員をしている姜君という

10年来の中国人の友人がいます。

彼は(※4)普及誌購読者になり、

生教会の「教育フォーラム」にも参加しています。

彼の奥さんも我が家で開催する母親教室に参加してくれています。

 

(※4)普及誌:生長の家の月刊誌

また、中国残留日本人孤児の中には、中年以降に日本に帰国したために、

日本語を覚えられず、生活環境にもなじめず、

「帰国してもいいことなんか無かった」という

思いを抱く人が奈良県内にたくさんいます。

知人にそうした帰国者を支援している人がいて、

その活動を時々手伝ううちに、

帰国者に日本の素晴らしさを知ってもらうには、

生長の家の御教えをお伝えすることだと考え、

帰国者の方々を講習会にお誘いするようにしたところ、

毎回20~30名が講習会に参加してくれるようになりました。

また、かつて奈良に留学していたインドのヒマンシュ君が昨秋、

我が家へやって来ました。

彼とは7年ぶりの再会。

しかも、美しくて可愛い奥様を伴って来たのです。

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私たち夫婦は、いい言葉を使い

「何があっても、このことが必ずいいことになる」と信じて前向きに生きるよう、

真理の言葉を夫妻にお話ししました。

今、彼は公認会計士として東京で働いていますが、

再会以来、普及誌購読者になってくれています。

 

それから私は永年、中国人留学生との交流を続けてきたせいで、

料理には豚肉をよく使ってきました。

しかし、息子が

「僕は世界平和を願って、農業をやる!」

と言い出し、

有機野菜・化学薬品不使用の安全野菜を作るようになった数年前、

初めて息子の野菜を食べた時に、

そのおいしさに感動しました。

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身体が喜んでいるということを実感したのです。

以来我が家の献立は、

野菜を中心としたノーミート料理に変わって行きました。

家内が中国の若い女性を招いて自宅で(※5)母親教室をするようになり、

彼女たちから和食の作り方を教えて欲しいと言われ、

私も家内を手伝いながら、

彼女たちにノーミート料理を教えるようになったのは自然なことでした。

(※5)母親教室:母親世代を対象にした、生長の家の真理を学ぶ集い

 

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(司会による質問)

他にもノーミート料理に関して、

フェイスブックなどに自分で作られた料理やレシピなどを発信しておられますが、

どういう思いを持ってノーミート料理に取り組んでおられるのでしょうか?

  

 

(西手清英)

わかりました。

私が料理に目覚めたのは中学生の時でした。

下校しても両親は野良仕事で家にいませんので、

空腹を満たすには、自分で何か作るしかないわけです。

また、両親のお役に立ちたいと思って、

時々、夕食を作ることもありました。

 

家内は栄養士として料理教室の講師をすることもあり、

ある意味、プロですから、家内とともに台所に立つこともありますが、

この10年、家内が(※6)白鳩会の役職者として忙しい時には、

私が料理をすることが普通になっていました。

 

(※6)白鳩会:生長の家の中高年女性の集い

特に数年前、家内が椎間板ヘルニアであわや手術寸前となった時、

先祖供養のおかげで一瞬にして癒されたのですが、

家内が寝込んでいる100日間は、

炊事、洗濯等、家事すべてを私がこなさねばならず、

随分鍛えられました。

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私がこの数カ月で作ったノーミート料理と言えば、

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赤カブの千枚漬け、

黒大豆を使った奈良茶飯、

動物性の食材を使わない筑前煮、

小豆玄米ご飯、

春菊と舞茸のスパゲッティ、

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水菜と豆腐と油揚げの酢味噌和え、

ニンジンの糠漬け、

野菜サラダ、

ニンジンと白身魚のつみれ鍋、

おからハンバーグ、

かやくご飯、

粕汁などですが、

こうした色んな料理を作っては、家族に喜ばれています。

我が家では、海外のゲストをホームステイで受け入れていますが、

その際も生長の家の真理やノーミート料理の意味するところをお伝えしています。

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また、私が園長をしている郡山(※7)生命学園においても、

ノーミートの料理に取り組んでいます。

 

(※7)生命学園:小学生を対象にした日曜学校

 

そして、私たち夫婦は、時々息子の野菜作りや収穫を手伝います。

一家で広々とした田んぼで農作業に勤しむ時、

人間は自然の一部であり、自然と一体であると実感できます。

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自然に対し、四無量心を持つことは、

都会では難しいことですが、

豊かな自然の中で、農作業をしていると、

天地万物への感謝の気持ちが湧いてきます。

自然とのふれあいは、自然と人間との結び合いであり、

潜在意識の中にある、万物を慈しむという気持ちが引き出されて来ます。

また、私は食品を購入するにしても、

フードマイレージを考慮するとともに、

努めて旬の物を買い求め、地産地消を心がけています。

そして、私は職場でも「旬の野菜を食べよう」、

そして地球環境問題を解決する上でも「肉食を控えよう」と

同僚に伝えるとともに、

Facebookや(※8)ポスティングジョイで自分の作ったノーミート料理を発信しています。

 

(※8)ポスティングジョイ:生長の家が運営する「喜び投稿サイト」

 

このように、入信以来、家内と共に、私たち夫婦の使命は何か、

天分にかなう伝道は何かを模索して来ました。

私たち一家は、これからも国際交流や有機農業、ノーミート料理などを通して、

生長の家の真理を多くの方々にお伝えするとともに、

地域や社会に貢献していきたいと考えています。

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(平成27年度の「相愛会・栄える会合同全国幹部研鑽会」のシンポジウムのパネラーによる発表、2015.04.28)

 


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