イクメン・パパの奮闘記!,子どもには無限の可能性がある!,楽しい子育て,生長の家本部講師
渡邊 隆(本部講師)
この原稿を書くにあたって、4人の子供達に「お父さんのイメージは」と質問してみました。
高校1年の長男は「普段は優しいけど、怒ると滅茶苦茶恐い」。
また中学2年の長女は一時、全く口を利いてくれない時期があったせいか、
この質問に対しても回答はありませんでした。
小学校6年の次男は「優しい」、5歳の三男は「よく分かんない」ということでした。
この4人の子供たちを相手に試行錯誤を繰り返している、
言わば父親として“勉強中の私”が、皆様に紹介できることがあるとすれば、
「美点特捜班」なるものを平成10年2月に結成し、継続していることです。
この特捜班は家族や周囲の人々の美点などを捜して夕食時に発表するというもので、
特捜班隊長には私が就任しています。
そして隊員であるところの妻や4人の子供たちに美点を捜索するように指令を出しており、
日々、生長していることを称え合うようにしているのです。
この取り組みは一度、やり始めてみますと、これが結構、楽しいのです。
しかもゲーム感覚で気軽にできることが継続している理由のようです。
ここで先日(10月19日・日曜日)の夕食時に行った「美点特捜班」の模様の一部を再現してみます。
隊 長:神の子の飛鳥君は今日、サッカーの試合でしたが、全力で頑張ってきました。
はい、みんな拍手・・。 結果はどうだった ? 飛 鳥(次男):1試合目は、4-3で勝った。 この試合は1アシストでした。 2試合目は1-1。 仲間が1点決めてくれたけど、僕がハンドをしてしまってPKを決められて 同点になってしまって・・。 とても悔しかった。 だけど仲間が「気にしなくていいよ。わざとじゃないんだから」 と言ってくれたから、またがんばれたよ。 悔しかったけど、とてもうれしかった。 隊 長:飛鳥、ハンド、悔しかったね。 でもチームメイトが、かばってくれて良かったね。 今日は飛鳥にとっていろんなことを勉強して、魂が生長した最高の日だったね。 (拍手) 隆 吉(三男):僕は幼稚園で乾布摩擦してるよ・・・。 妻 :毎日、幼稚園で裸で乾布摩擦している隆吉は偉いです。(拍手) お父さんは多くの人の前で真理のお話をしてきました。(拍手)・・・ |
子供たちはもちろん、私や妻も美点を褒められるとうれしいもので、
夕食も美味しく頂くことができます。
ちなみにこの日のメニューは、「サンマのハンバーグ、豆腐のステーキ、みそ汁、白米」でした。
さて、この取り組みを始めた頃は、
子供達を讃嘆するときにどうしても勉強やスポーツなどの結果だけに目がいき、
褒めることが多かったものです。
そこで最近は、「子供の生命がどれだけ生長したか」という観点に立って、
なるべくそのプロセスを認め、讃嘆するように心がけております。
すると、前記のように、サッカーの試合でハンドという失敗をした時にも
「子供の生命」はその経験を積んで生長しているわけですから、
その失敗も“成功”として認めてあげることができます。
識者によりますと、結果よりも努力してきた過程を褒めた方が子供のやる気が出てくるそうです。
例えば子供がテストで100点をとってきた時にその結果だけでなく、
その努力も認めてあげると一層、勉強するようになるのです。
これまで「美点特捜班」を行う中で、一番、子供達の心に響いたと思われる
「魔法の言葉」を紹介します。
☆「神の子の○○君、生まれてきてくれて、ありがとう」
☆「神の子の○○ちゃんとこの地上で会えて本当に嬉しいよ」
誕生日・入学・卒業などの節目節目に、
この言葉をかけたときの子供達の目の輝きは忘れられません。
そして親の方も懐かしい気持が湧いてきて感無量の思いになります。
子供にしてみれば、自分の存在自体を親が喜んでくれているわけですから、
こんなにうれしいことはないはずです。
神様から「神の子」を授かり、その生長していく過程を見ながら改めて思うのは、
子供達とこの地上で出会えたことの不思議さです。
そして「他生の縁」という言葉があるように、
前世やそのまた他の人生でこの子供達と過ごしたことがあったことを想うとき、
熱いものがこみ上げてきます。
因縁深い、似たもの同士が家族として集い、
しかも魂の研鑽を行うことができるとは・・何と有り難いことでしょうか。
(生長の家相愛会「父親教室」HPの「今月の講義」、2005.10)