家庭菜園

「第8回生長の家 相愛会・栄える会合同全国幹部研鑽会」活動事例発表

2016年5月26日  

<本号の内容>
・「第8回生長の家 相愛会・栄える会合同全国幹部研鑽会」活動事例発表
・真理の言葉
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今号は、「第8回生長の家 相愛会・栄える会合同全国幹部研鑽会」で発表していただいた奈良教区 豊田雅樹さんの活動事例発表をお届けいたします。

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私が「職場や家庭での野菜作りを通して学んだこと」についてお話しさせていただきます。

「先生、キュウリの葉っぱが食べられています」

私の職業は小学校の先生です。
私が教師になれたのも、生長の家のみ教えのおかげです。私の両親が生長の家の信徒で、わたしも生まれながらに生長の家でした。幼い頃は神棚を前に、毎朝妹と一緒に「私は神の子・無限力。何でもできます強い子、良い子、優しい子」と元気に唱えていたのを覚えています。その後、中学生の見真会に参加し、強く感動したことからジュニア友の会に入会しました。
そして、生長の家のみ教えを学びつつ、「唯神実相」と「唯心所現」の2つの真理を生活に活かし、教師になるという夢を叶え、現在にいたっています。

さて、先ほどの話に戻りますが、一般に学校ではよく野菜や植物を育てています。私も、「クラスで何か野菜を育てよう」と子どもたちに投げかけました。みんなで話し合った結果、ジャガイモ、サツマイモ、イチゴ、キュウリを育てることになりました。そこで、子どもたちに苗を買ってくるように頼み、クラスみんなで植えました。
ところが、しばらくしてキュウリに葉くい虫がついてしまい、それを見つけた子が「先生、食べられています」と訴えてきたのです。

「じゃあ、どうしようか?」と、みんなで考えることにしました。
「一匹ずつ割り箸で虫をつまもうか?」
「それは大変だよ。それに、ずっと見張ってないと、虫が付いてしまうよ」
「農薬を使おうか?」
「でも、農薬は体に悪いんでしょう?」
そんな話し合いをしながら、結局はお酢を使った殺虫剤をつくり、退治することにしました。でも、キュウリは枯れてしまいました。

後日、このキュウリの苗を買ってきてくれた男の子が、こんな日記を書いてきました。
「ウリの苗の横に香りのあるネギを1本植えると、虫がこないとテレビでやっていました。もう一度、キュウリの苗を買いに行って、ネギも持って行って、チャレンジしてもいいですか?」

キュウリとネギ、この組み合わせは、皆さん、ご存じでしょうか? これはコンパニオンプランツと呼ばれるものです。組み合わせはいろいろありますが、一緒に栽培することで互いの成長によい影響を与え、共栄しあうとされる植物のことです。キュウリとネギはその一例で、香りの強いものと一緒に植えると、虫がつきにくいと言われています。このことを男の子は調べてきたのです。実際、キュウリとネギを一緒に植えたら、キュウリには虫が付かず、小さなキュウリが採れました。その子はとても喜んでいました。
このような経験があったからかどうかはわかりませんが、クラスの何人かの子が「家で野菜を育てています」と日記で教えてくれました。

次に、私の家での話です。私はアパートに住んでいますので、何か野菜を植えるとしても、ベランダぐらいしかありません。娘が小学校1年生のときにアサガオを育てたプラスチック製の植木鉢が家にありましたので、妻がそこにミニトマトを植えました。秋ぐらいまでたわわに実をつけ、我が家を充分に潤してくれました。でも、あるとき枯れてしまいました。

私のクラスの男の子が、キュウリが枯れたときに悲しみ、小さなキュウリでも採れたときにはすごく喜んだように、私もミニトマトの実を見ると嬉しくなり、また枯れたときには、やはり悲しくなりました。いったい、どうしてでしょう? それは、きっとその植物を見ながら、そこに自分を投影させているからではないでしょうか。自他一体の生命を感じていると言ってもよいのかもしれません。
でも、これは実際にやってみた人でないとわからないと思います。もちろん自然が相手です。上手くいくときもあれば、上手くいかないときもあります。でも、それはそれでいいのではないでしょうか。

私たちは、野菜を収穫するために、この運動を推し進めているわけではありません。自らの生活と自然とのつながりを実感し、自然の恵みに感謝するために行っているのです。そう考えたとき、野菜の収穫という結果は後から付いてくるものであり、大切なのは、その過程において、自他一体、「神・自然・人間の大調和」を感じとる一瞬一瞬であると考えます。

さて、今年度に入り、学校でも、我が家でも、プランターを使った野菜作りに挑戦しています。それは、2月に行われた相愛会の見真会で「プランターで野菜を育てる」ことを学んだことがきっかけでした。
これからも、自分がまず率先垂範し、またその姿を通して“回りの行動を引き出す”ことのできる「倫理的な生活者」になりたいと考えております。

(2016年4月30日開催の「第8回生長の家 相愛会・栄える会合同全国幹部研鑽会」の活動事例発表より)

(2016.05.20、相愛会・栄える会推進課)

★★★「真理の言葉」★★★

将来の「幸福」のみを追求するに急であって、現在受けている「幸福」に感謝することを忘れてはならない。今ある「幸福」を感謝して有効に使わなければ、次なる「幸福」が花咲き、実を結ぶことはできないのである。今ある「幸福」がどんなに小さいものであるにしても、それは次なる一層大なる「幸福」が発展する基礎となるものである。
(新版『希望を叶える365章』264頁)

 幸せとは“気付くこと”です。私たちは多くの幸福を既に与えられています。それらの幸福を認める“日時計主義”を日々実践していきましょう。


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