澤田 伸史,相愛会総轄実行委員長のメッセージ

隠された宝の発見方法」/相愛会総轄実行委員会委員長 澤田 伸史

2016年10月11日  

「隠された宝の発見方法」
相愛会総轄実行委員会
委員長 澤田 伸史

 北海道、東北地方には、「みったくなし」「みっだぐねぇ」といった方言があります。
 これは、「見るに堪えない」「みにくい」という意味の言葉です。その語源となったの
は、ある果物なのです。かつてその果物を「みったくなし」と呼んでいました。それは、
見た目が悪く、食べたくもない梨という意味でそう名付けられたのです。見た目だけでは
なく、実際に食べてみてもとてもマズかった。だから、食べる人はなく、せっかく実った
梨は、ほとんど捨てられていたのです。ところがある時から、その「みったくなし」が俄
然注目されるようになったのです。それは捨てておいた梨が次第においしそうな匂いを放
ち、食べてみると感動的に美味しかったのです。熟すると美味しくなるのを誰も知らなか
ったのです。この梨は木で熟するのを待っていると水分も味もなくなります。かといって、
もぎたてが美味しいというわけでもありません。収穫後に熟すまで待つことが必要だった
のです。しかも食べ頃を過ぎるとすぐに腐りはじめるので、最適な時期を見極めるのが難
しい果物でした。しかし、食べ方はわかっても、「みったくなし」という名前のままでは
たぶん売れないだろう。そこで、新たにつけられた名前が・・・「ラ・フランス」。いま
や高級果物として全国で有名になっている、あの梨です。このように、見過ごされている
ものの中に、実は「宝」が眠っていたりするのです。同じことが自分自身にもいえます。
人は自分の長所には意外にも気づいていなかったりします。この見過ごしている自分の中
の「宝」に気づく簡単な方法があります。それは人前にでることです。そして、人から頼
まれたことを大切にすることです。自分の長所は自分からはなかなか見えない、まわりの
人のほうが、あなたの長所をよくわかっています。だから人から何かを頼まれやすい人に
なればいいのです。そして何かを頼まれたとき、明るく「はい、喜んで」と素直にいい続
ける。すると次第に自分の足元が見え、気づいたときには、あなたの足元はピカピカに輝
き、自分の中に隠れていた素敵な宝物が必ず見つかるはずです。

★★★「真理の言葉」★★★

如何にその出来事が、一見耐えがたく苛辣なものに見えようとも、神は我々に不必要なも
のを与え給わないという信仰にしっかりと掴まって居るならば、耐えがたき苦き杯が、い
つの間にか甘き葡萄酒にかわっており、まことにあの体験があってよかったと、歓喜する
ときが来るに相違ないのである。
(『新版 叡智の断片』52頁より)

「私たちの生活に起こるすべての出来事は、自分をより高くより良き心境に魂を深めてく
れるものだ」と素直に受け入れられる心は、善一元の神への全託に他なりません。
実相の完全円満さを観る神想観を日々実修することは、あなたの素直な心を育むこととな
るでしょう。


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