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Question & Answer

あなたの人間関係は?

質問 人と話ができず、仕事が務まるか不安

私は医学部の4年生です。人と話をするのが苦手で、自分から声をかける勇気はないし、人から話しかけられてもどう返事をしたら良いのか分からなくて黙ってしまうことが多いのです。人と話をすることが不可欠な医者という職業を目指しているのに、こんな状態なので、自分にこの職業は向いていないと思うようになりました。もし心がけると良いことがあったら教えてください。
(W・R、23歳、女性、滋賀県)

回答 うまく話そうと思うのではなく、相手の話を真剣に受け止める(聞く)という気持ちが大切です。

回答者:辻田 昌司(生長の家本部講師)

人と話をするのが苦手ということですが、実は私も苦手で小学生の頃は人前で自己紹介もできないぐらいでした。「うまく話そう」と思うとますます出来なくなるのですね。それで、心がけたのは無理に話をするのではなく、何事にでも「ありがとう」という言葉をかけることでした。この言葉を聞いて気分を害する人はいませんし、私自身も気持ちが良くなります。つぎに心がけたのは相手の話を聞くことでした。
 ドイツの作家ミヒャエル・エンデに『モモ』という作品があります。主人公の少女モモが大人たちから相談をもちかけられる場面があります。モモには人に自信をとりもどさせるふしぎな力があるのですが、彼女はひたすら大人の言うことを聞くだけで、答えを出すことはありません。しかし大人たちはモモに話をしているうちに、自分で解決法を見つけ、自信や勇気や希望を持つのです。つまり、聞くことは話すこと以上に大切だということなのです。
 聞くことの始めは相手の言葉に対してうなずき、あいづちをうつことです。言葉には声で発する言葉もありますが、態度、表情で伝わるものも言葉といわれています。会話で、声で発した言葉で伝えられるメッセージは全体のわずか35%にも満たないといわれており、あとは態度や話しぶりや相手との距離などが大きいということです。
 また、言葉を交わさなくても、相手の言葉にうなずくことで自分の意思は伝わります。首を小さく動かせば「そうそう」「そうだね」と、声を出すのと同じように相手の意見を肯定したり、認めることになります。あいづちがうまくできないという人は毎朝、鏡の前でうなずく練習をしてはいかがでしょうか。そうするとより表情豊かな表現ができるようになります。

好奇心をもって聞いていますか?

それから会話では相手の言葉を受け入れることが大切です。明治大学教授・齋藤孝さん著『偏愛マップ』には、自分の好きなもの(偏愛)を互いに書き出し、その共通点の話をするとコミュニケーションがうまくいくということが書かれています。
 その際のマナーは、相手の好きなものに対して「あなたの偏愛(好きなもの)しているそれって最悪、わたし大キライ」と否定しないことです。相手を否定するとそれっきり話が続かなくなります。逆に相手に対する「ありがとう」などの感謝の言葉は肯定的に相手に受け入れられるものとなります。
 また、心で思ったこと(想念)も言葉の一つといわれています。話す相手への気持ちによって、あなたの表情やしぐさも変わり、それがメッセージとして相手に伝わります。相手の言葉を受け止める気持ちで、「この人はどういう人なんだろう。どんな話をしてくれるのだろう」と好奇心をもって聞こうとすると、自然と「心で受け止められる」ようになってきます。そうすると相手も「この人は私の話を受け止めてくれている」と感じて、話がはずんできます。
 時には興味のない話であっても「自分の知らない未知の話が聞ける」と思うと、聞く楽しさも出てきます。このように相手の思いを受け止める心で話を聞くことが大切です。
 医者という職業をめざすあなたが、話が苦手ということは、「聞き上手になって患者さんの気持ちを受け止める医者になれる」ともいえます。まずは、自信をもって聞くことを中心に会話することを始めてはいかがでしょうか。

 

このQ & Aは、『理想世界』平成18年4月号に掲載されました。
こちらから書籍検索できます。

この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。

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