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あなたの仕事上での問題は?

質問 動物を殺生する仕事を続けるのが辛い

勤めていた会社をリストラされて失業し、ようやくある食肉会社の農場で働くことになりました。ここで屠殺(とさつ)はしていないので正直、良かったと思いましたが、弱くなった豚や、病気になる豚が結構いて、手の空いている人が処分しないといけないのです。仕方なく私はやるのですが、動物を殺生することが辛いのです。妻もこんなことはしてほしくないと言います。でも新しい仕事が見つかるか不安です。今の仕事をどのように考えていったらいいのでしょうか。
(E・A、39歳、男性、北海道)

回答 今、与えられた仕事に全力で取り組めば、社内における立場や役割が変わるなど、必ず環境や運命に反映してきます。

回答者:竹村 正広(生長の家本部講師)

できれば殺生はしたくない」という理想と、「生計を立てるためには致し方ない」という現実…。しかし、この人生は一種の学校のようなものであり、次から次へと難問題と思えるようなものが現れてきます。が、どんな問題でもその中には重要な教訓や示唆を含んでおり、目の前にある問題から何かを学び取ったとき魂が向上し、より自由で伸び伸びとした心境に達することができるのです。

人間らしい生き方をする

世の中には「肉は食べたいが、動物を殺すのはイヤだ」と考えている人が多いのではないかと思います。しかし、肉を食べるには動物を殺さなければならず、自分自身で殺さないまでも“誰か”に殺してもらった肉を食しているわけですから、そこには大きな矛盾が生じます。なぜ動物を殺生することに人は抵抗感を抱くのでしょうか?
 生長の家副総裁・谷口雅宣先生は、ご著書『今こそ自然から学ぼう』(生長の家発行、日本教文社発売)の中で次のようにお示しになっています。

「我々人間が、人間同士の殺し合いはもちろんのこと、家畜やペットを殺すことにも強い抵抗を感じるのは、人間にしか発達していない自己認識の能力と、その延長線上にある他者への感情移入能力の産物であるという可能性が浮かび上がってくる。もしそうであるならば、単に『おいしい』という理由だけで、(中略)肉食にふけったり、家畜の苦しみを無視しようとすることは、『人間らしい生き方』とは言えないことになる」(195〜196ページ)

“自己認識の能力”とは簡単に言うと「鏡を見て自分だと分かる」能力のことで、これは人間を含めたほんのごく一部の動物にしか有しない特殊な能力であり、これによって他者と自己との類似点や相違点を意識的に理解することができ、他者の立場に自らを置いて、他者の喜びや苦しみを理解することができるのです。
 つまりあなたがこの問題で悩まれるというのは、人間が有する高度な能力が正常に機能しているということで、これは大変すばらしいことなのです。まずそのことを認め、そう思える自分自身を誉めてあげて下さい。そして大切なことは、今、与えられた仕事に感謝し、努めて明るい心で取り組むことなのです。そのような心境で仕事をしておりますと、必ず環境や運命に反映してきます。
 具体的には社内における立場や役割が変わったり、また時には転職という形で職場そのものが変わるなどの変化が起こってきます。どんな場合にも言えるのですが“今”に全力で取り組むことが、その後の運命を大きく左右しますので、どうぞ前向きに進んで下さい。

すべてのものを礼拝し、感謝して使う生活

ところで、あなたのご質問を拝見していて少し驚いたのが、「弱くなった豚や、病気になる豚が結構いて、手の空いている人が処分しないといけないのです」という一節です。人間の社会ではこのような弱者や病人は一番保護され、いたわらなければならない対象なのですが、これが“家畜”となると別で、処分の対象となってしまうのですね。経済効率を考えれば当然のことなのでしょうが、とても残念に思いました。
 現実に目を向ければ、人間は動植物を食べるばかりでなく、住居や牧場をつくるために山を崩し森林を伐採し、発電するために川をせき止め、村や田畑を湖底に沈め、医薬品や化粧品開発のための動物実験を行い、これによって環境破壊がすすみ、深刻な地球温暖化の問題を招いています。
 これらは人間の豊かさを追求するところから起こされている問題ですが、これらすべてを否定し、原始的な暮らしを奨励するつもりはありません。
 しかし、欲望の追求は必要最低限にとどめ、「人間は神の子」であると同時に「すべては神において一体である」という信仰心がもっともっと人々の間に広がり、すべてのものを礼拝し、大切に感謝して使わせていただく、という態度で生活する人々が増えていく必要性を強く感じました。万物の霊長たる人間が、生物界の“暴君”とならないためにも…。

 

このQ & Aは、『理想世界』平成17年3月号に掲載されました。
こちらから書籍検索できます。

この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。

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