あなたの家庭での問題は?
子を虐待する親にも「感謝」しないといけないの?
生長の家では「父母に感謝し得ない者は神の心にかなわぬ」とか「子どもは親を選んで生まれてくる」と言いますが、昨今の事件で、自分の子どもを虐待したり、物のように殺してしまったりする親に対して、被害者の子どももそんな親に感謝しなくてはいけないのでしょうか。親に命を頂いたからと感謝するようなことを言われても納得できません。親として失格の、親としての自覚がないそんなひどい親にまで感謝するというのは分かりません。
現象的には悪のように見えても、本当のすがた(実相)は、その親も「神の子」で完全円満なのです
昨今は残念ながら、あなたのおっしゃる通り、親が子供を虐待する事件が目立っております。子供を虐待する親に感謝しなさいと言われても、納得できないというのは分かります。
しかし、生長の家では、すべての人間は「神の子」であると説いております。それは肉体人間を「神の子」と言っているのではなく、肉体の奥に存在している生命を「神の子」と言っているのです。その生命は神より来たり、永遠生き通しで、完全円満であります。
ですから、子供を虐待したり殺したりする親は、現象的には悪魔のように見えますが、これは影であり、本当のすがた(実相)は、その親も「神の子」で完全円満である、というのが生長の家の教えであります。
生長の家の教えは「父母に感謝し得ない者は神の心にかなわぬ」と言い、親も子供も観世音菩薩のあらわれである神なのです。そして全てを拝み、互いを拝み、感謝し合って天地一切の者と和解して生活することが大切であります。
しかもその神は、あらゆるところにいらっしゃると同時に、自分の中に宿り給うのです。また、環境は心の影であり、自分が自分の運命の主人公であると説いています。
親に感謝できたとき、運命が好転する
私は十歳の時、父が病気で亡くなり、二番目の父を迎えました。しかし、その義父をお父さんと言わず、「チョット」と呼ぶようになり、素直になりきれず、その頃から消極的な暗い性格の少年として育ちました。その後、義父の事業が経営に行き詰まりを生じ、倒産寸前となり、私は膨大な負債を抱えた義父を憎むようになりました。
その頃、職場の上司から生長の家に導かれ、練成会(合宿して教えを学び、実践するつどい)に参加しました。そこで、「人間はすべて蕫神の子﨟で完全円満であり、義父は私を導く観世音菩薩である優しいお父さん」だと分かり、憎んでいた義父に感謝するようになりました。
以来、私は明るい積極的な青年となり、義父の事業も好転し、運命が開けてきました。
生長の家総裁・谷口清超先生はご著書『愛情教室』(日本教文社)に、こう書かれています。
「たしかに『現象人間』は多くのあやまちを犯し、悩み、苦しみ、憎み、ルールを乱すものであります。しかしどんなに現象世界に不完全な姿があらわれておろうとも、『神様のおつくりなったままの実相』は完全円満であって、何一つ欠けたところはない。人間は『神の子』であるということは、そういうことであります」(84ページ)
人がこの世に存在しているのは親の存在があればこそであり、生命を授けて下さった親への感謝がないと、人は幸せになることはできないのです。虐待を受けてつらい境遇の子供は気の毒ではありますが、その親自身も、実は虐待などを受けていたのかもしれません。その過ちの連鎖を断ち切るのは、「人間・神の子」の自覚と、親への感謝のほかにありません。
光の前に闇は消えるのです。苦しみ、憎しみを消すのは感謝であり、感謝こそがすべてを調和へと導くのです。「私の中に神がいる、神は私を護り導き給う」「父母の中に神がいる、神は父母を護り導き給う」と常に心の中で唱え、明るい生活へと出発されるよう念願しております。
このQ & Aは、『理想世界』平成20年4月号に掲載されました。
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この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会や日本教文社のホームページをご参照ください。
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