あなたの病気・治病は?
現代医療、自然療法、宗教が共存し合うには
息子が三歳の時に小児ガンを患いました。抗ガン剤の治療を受け、手術をして患部を摘出し、今は元気に過ごしています。闘病中は、以前から息子と私自身のアトピーのために取り組んでいた自然療法に本腰を入れて勉強して食餌療法を実践したり、スピリチュアルな方面の勉強もし、生長の家は母から勧められて学び始めました。病院の先生や食餌 療法の先生、生長の家の講師など多くの方々に支えられました。しかし、現代医療、自然療法、宗教は対立し合い、拒絶し合っているように感じられました。なぜこれらの三つが共存し、連携して人々を救えないのでしょうか。それぞれが優れている面を認め合っていけば、素晴らしいものになると思うのですが。
息子さんを小児ガンと診断した医師は、あなたが自然療法や宗教に救いを求めている間、手術時期が遅れたものの、最終的に完全治癒してほっとしたことでしょう。
あなたも主治医の説明に納得同意し、すぐに治療を受けておれば悩むこともなかったと思われます。逆に、信仰で病巣と症状が消えておれば、手術の必要がなくなり、悩まずに済んだことでしょう。
自然療法や宗教は医療行為を行わない限り罰せられませんが、医師は急性期疾患や治療法が確立している疾患で、誤診や判断ミスをすると刑事罰、民事罰を受けます。あらゆる分野で訴訟を起こす傾向が強くなった今日、エビデンス(根拠)とマニュアルに基づいた医療を行うようになりました。不本意なことですが、私も患者さんの前で「説明したが同意が得られなかった」と明記することがあります。
生活習慣病、慢性疾患、終末期などの治療には、医療の中に食事療法、心理療法、宗教が取り入れられるようになっています。生活習慣病、アトピーなどは栄養士さんが主役であり、医師とコメディカルスタッフがチームを組んで治療します。終末医療では牧師・僧侶などもチームに加わります。
急性期や終末期患者の心を安定させ、死の恐怖を軽減させるためには、肉体死後の魂の存在を学び、宗教的悟りへと導くことが効果的であり、感謝の心、日時計主義的心の持ち方が自然治癒力を高めます。医療者は自然療法や宗教を、人・時・処に応じて積極的に活用します。生長の家は医療を否定していません。「医療も神の愛の表現であると信じ、感謝して受けなさい」と説いています。
三者の長所を生かし、選択するのは患者自身であり、患者が医師の立場を理解し、自然療法や宗教家の助言を良識的に正しく選択できれば対立は起きないはずです。
このQ & Aは、『白鳩』vol.1に掲載されました。
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