あなたの病気・治病は?
仕事も結婚もうまくいかず、生きているのが苦しいです
私は二十年以上、うつ病、自傷、アルコール依存、強迫神経症、対人恐怖症などを患 い苦しんできました。父は私が十歳の時に亡くなり、あまり働けない母と細々と暮らしていましたが、先日、派遣先から時間給に切りかえられ、収入が大幅に減ってしまいました。マイナスの出来事は自分の悪いところを気づかせてくれるもので、感謝しなくてはいけないと聞きますが、生活ができなくなるほどのマイナスが与えられる必要があるのでしょうか。いくら生長の家の本を読んでも、仏前で手を合わせても、両親に感謝しても、不安や絶望感、淋しさが襲ってきます。結婚もできずつらい毎日です。どうすればこの苦しさから逃れられるでしょうか。
あなたは思春期に対人恐怖症に
十歳でお父さんを亡くし、お母さんと二人きりになりながらも、世間に認められたい、負けたくないとの想いでよく頑張りましたね。しかし現実は、その気持ちが空回りし、疲れ果て、社会的適応障害に陥ってしまったと考えられます。
医師は、状態に応じて、うつ病、自傷、アルコール依存、強迫神経症などと診断するものの、病気がそんなに幾つもあるわけではありません。根っこにある、自意識過剰、負けず嫌い、でも強くなれない、そんなあなたの性格が病因となる、適応障害とまとめて呼ぶべきでしょう。薬が効き難く、治療としては、心理的認知療法が効果的なようです。
現在、私が産業医をしている某大企業でも、平成二十年秋のリーマンショック後、派遣、パート社員の再雇用が減少しました。可哀想だとは思いますが、派遣、パート制度は法的に認められている制度であり、その責任は企業ではなく政治家にあり、その政治家を選んだ国民にあります。あなたは収入が大幅に減ったとはいえ、パートで残れたのです。クビになるより、また生活保護を受けるよりはよかったと思えないでしょうか。
神、仏を信じ、心の奥底から両親に感謝でき、境遇の善し悪しに関係なくがんばれてこそ信仰生活です。生長の家では「常に自我を死に切るべし」と説いています。肉体的自我(自意識過剰)を捨て、肉体が死んでも死なない自分、本当の自我(真我)を認知する修行を説いた言葉です。
自殺未遂を経験されたようですが、自殺しても決して幸せになれません。死んだつもりで、現在、与えられているパートの仕事に、全力を尽くす時、きっと運命が好転します。
このQ & Aは、『白鳩』vol.3に掲載されました。
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