あなたのお子様の教育問題は?
部活も勉強もやる気を出さない子供。生活態度を変えさせたい
3人の子を持つ主婦で、長男のことで悩んでいます。長男だからしっかりしてほしいと、小さい頃から塾に行かせるなど教育に力を入れてきました。変化があったのは中学2年からで、部活がある日は学校に行くのですが、面倒なときや、疲れているときは遅刻したり休んだりするようになりました。勉強の意欲もなく、すぐに問題から逃げてしまう長男に、私は怒ったり説得をしていますが直りません。下の子たちはしっかりしているので逆に比べてしまいます。本人の将来が心配なのですが、長男にどういう態度で接したらいいのでしょうか。
子供を変えようとするのでなく、その生命を礼拝し、心の底から信じる母の愛は、子供に生きる力を与えます。
ご相談を拝見いたしました。主婦として毎日の炊事や洗濯、また3人のお子様の子育てにと奮闘しておられる様子が目に浮かび、お母様としての頑張りに心から敬意を表します。
さて、ご長男の思春期に入ってからの変化についてですが、とてもご心配なことと思います。また将来を思うお母様のお気持ちから、息子さんを大変愛していらっしゃることも伝わってきます。子供への「母の愛」は正に教育の根本であると言えます。しかし、しばしばその愛し方が問題となってくるようです。
生長の家創始者・谷口雅春先生は、この愛し方について、ご著書『日常生活の中の真理 無門関・聖書篇』(日本教文社刊)の中で、執着の愛を断ち切る大切さについて石川貞子さんという方の次の話を引用しておられます。
「自分の息子を本当に愛するということは、自分が息子をこうしたいと云う状態に引きずって来ることではない。凧を揚げようと思ったならば、凧の引く力のままに、その糸をすらすらと延ばして行かなければならない。それと同じように、息子には息子の生命の自然の働きがあるのだから、その生命の働きそのままに生かして上げる、それが本当の息子を愛する所以である」(25〜26ページ)
このように、子供を本当に愛するには、親の思いで子供を変えようとするのではなく、生命の自然の働きそのままに生かしてあげることが大切です。
母の愛を知ったとき、子供は生まれ変わる
実は私自身も長男で、息子さんと同じように中学2年の頃から無気力状態となっていました。家庭の不調和もあり、思春期で感情のコントロールがうまく出来なくなっていたようです。勉強も全く手につかなくなりました。高校には何とか進学したものの毎日のように遅刻ばかり。試験の度に落第点を取り、教師からは「劣等生」と呼ばれていました。
私には一つ下に弟がおりますが、こちらは中学時代から成績優秀。県内でもトップクラスの高校に進学しました。長男として親の期待に応えられない自分が何とももどかしく、心の中でもがき苦しんでいたことを思い出します。そんなことから人生に希望が持てなくなり、「自分なんか何をやってもだめだ」「自分なんか生まれてこなければ良かった」「何で自分なんか生んだんだ」と責任を他に転嫁し、問題から逃げてばかりいました。
しかし、こんな無気力な高校生活を送っていた私にも、生まれ変わる時がやって来たのです。「母の愛」を知ったことがきっかけでした。高校受験当時、私は精神的に不安定でやる気が起こらず、勉強も満足に出来ないまま毎日を過ごしていました。その期間、母は毎朝地元の神社まで祈りに行ってくれていたというのです。
それまで私は「自分なんかいない方がいいんだ」と、自分の存在は価値がないと思っていましたので、「母が自分のために祈ってくれていた」という事実を知った時、強い衝撃を受けました。「自分は愛されていたんだ…」。そう気付いた瞬間、止めどなく涙が溢れてきました。それからの私は、少しずつですが生きる気力が湧いてきて、人生を前向きに進むことが出来るようになったのです。
谷口雅春先生は『生命の實相』第1巻(全40巻、日本教文社刊)で、愛には生かす力があることを、次のような挿話でお説きになっています。
「大発明家トーマス・エジソンも『自分をつくってくれたのは母の愛だ。母は心からわたしを愛してくれた。わたしはそんなにわたしを真心から愛してくれる母を失望させてはならないと思った。わたしが今日あるのは母を喜ばしたいという衝動に駆られたからだといっても過言ではない』といっているのであります」(19ページ)
子供を心の底から信じる「母の愛」は、子供に生きる力を与えます。どうかご長男の無気力な姿の奥にある親孝行な本心を信じ、その生命を礼拝し続けてください。きっとその「母の愛」に応え、長男として立派な人生を歩まれることでしょう。
このQ & Aは、『理想世界』平成19年2月号に掲載されました。
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