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質問 皇室の存在意義を教えて下さい

皇太子ご夫妻のお子さまと私の子供が同い歳ということもあり親しみを感じ、最近、皇族の日常を紹介したテレビ番組をよく見るようになりました。しかし時々、疑問に感じることがあり、どうして日本には皇室というものがあるのだろうと思うのです。皇室と国民とはどういう関わりがあるのか教えて下さい。
(U・K、30歳、主婦、広島県)

回答 皇室は、常に国民の幸せを願い、国民とともにありたいと願っておられます

回答者:楠本 行孝(生長の家本部講師)

皇太子ご夫妻に愛子様が誕生された時、私はわがことのように喜びました。多くの人々が同じような気持ちを持れたことと思います。それは日本の永い歴史の中で培(つちか)われてきた皇室と私たち国民との心の絆(きずな)があるからだと思います。
 生長の家総裁・谷口清超先生は、天皇陛下の素晴らしさを『美しい国と人のために』(日本教文社刊)の中で次のように説かれています。

「昔から日本の天皇陛下は、宗教的な祭主であることが第一のお務(つと)めであった。政治的な仕事がつけ加えられたのは、ごく一時期だったと言えるのである。つまり祭事(まつりごと)から政事が引き出されるのであって、『神のみこころ」を聴(き)くことが第一の使命とされて来たのである」(38ページ)

「宇宙には中心があり、それが秩序を保つもとの力になっているが、それと同じように国家にも中心があり、家庭にも中心がある。単に皆が平等で自由であるだけではなく、秩序性をもってまとまっているのであり、日本という国には、全ての国々の中でもっともハッキリ永続した中心があるので、国家としてもよくまとまる国である。(中略)
 ところがこの天皇中心の国である日本国のすぐれた点を、知らないでいる人々も多いし、逆に『おくれている国だ』と思いこんでいる人もいる。それは日本の家庭が父親を中心としてまとまっているのを欠点だと思っている人や、親に感謝して暮している息子を、ダサイなどと思っている人もいるようなもので、本当のところが分っていないだけの話だ」(177ページ)

“神のみこころ”をお聴きすることを使命とされてきた天皇陛下

歴代の天皇は、宮中の祭祀(さいし:神々への祈り)を大切にし、「神のみこころ」をお聴きし、常に国民の幸福と世界の平和をお祈りしてきました。この素晴らしいご精神(大御心:おおみこころ)の継承は、御製(ぎょせい:天皇陛下のお歌)からも拝察されます。

 明治天皇御製
 とこしへに民安かれと祈るなる
 わがよをまもれ伊勢のおほかみ

 昭和天皇御製
 わが庭の宮居に祭る神々に
 世の平らぎをいのる朝々

 今上(きんじょう)陛下御製
 波立たぬ世を願ひつつ
 新しき年の初めを迎へ祝はむ

 古代から、天皇陛下は国民のことをオオミタカラ(大御宝)とお呼びになりました。私たち国民のことを最も大切な宝であるとお思いになってきたのです。
 例えば第16代・仁徳(にんとく)天皇(在位313〜399年)は、農作物の不作で国民が窮乏していることをお知りになり、3年の間、税と労役を課すことを中止されました。そのため、天皇は衣服も沓(くつ)もボロボロになるまで新調なさらず、宮殿の垣が壊れ、屋根が傷み雨風が中へ吹き込んでも修理を許されませんでした。
 これを見た国民は、自ら宮殿の造営を申し出、競うように駆けつけたのです。そしてあっという間に宮殿は完成します。
 この話からは、常に国民と共にあろうとされる皇室と、その御心に応えようとする国民との心の絆が分かります。そしてこのような伝統は現代にも引き継がれているのです。

いつまでも人々の心に残る皇室の大きな役割

最後に、皇室の役割について、皇太子殿下と、紀宮さま(今上陛下のご長女)のお言葉をご紹介いたします。

「国民の幸福を常に願って、そして国民とともにありたいと思っておられる天皇陛下をお助けしていくことが、皇太子を含む皇室の大切な役割と思います」(皇太子殿下、平成2年2月、30歳のお誕生日を前に)

「皇后さまがこれまで体現なさってこられた『皇族のあり方』の中で、私が深く心に留めているものは、『皇室は祈りでありたい』という言葉であり、『心を寄せ続ける』という変わらないご姿勢です。ご結婚以来、障害者スポーツや青年海外協力隊を始めとする多くの活動が、両陛下が見守られ弛(ゆる)みなくお心を掛けられる中で育ち、発展していきました。また、戦争や災害犠牲者の遺族、被災者、海外各国の日本人移住者、訪れられた施設の人々などに対しては、その一時にとどまらず、ずっとお心を寄せ続けられ、その人々の健康や幸せを祈っておられます。良きことを祈りつつ、様々な物事の行く末を見守るという姿勢は皇室の伝統でもあると思いますが、決して直接的な携わり方ではないにもかかわらず、その象徴的な行いが、具体性を持った形で物事に活かされ、あるいは人々の心に残っていることは、感慨深いものがあります」(紀宮さま、平成15年4月、34歳のお誕生日を迎えられて)

 

このQ & Aは、『理想世界』平成15年12月号に掲載されました。
こちらから書籍検索できます。

この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。

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