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質問 人の遺伝子操作がいけない理由を教えて

私は子供が2人いますが、姉夫婦には結婚して8年目になった今も子供がいません。人工受精を何度も試みたそうですが、うまくいかず、歳も40を過ぎ、ひどく落胆しています。今、遺伝子操作の技術が進んで、人間の精子や卵子にも応用して不妊治療に役立てようという動きがあります。これに反対する人がいますが、子供を真剣に望む親の気持ちを考えると、悪いとは思えないのですが。
(O・B、34歳、女性、新潟県)

回答 生命尊重の観点に立てば、正しい倫理観や法規制が確立されていない今、安易に科学技術を利用すべきではありません

回答者:大平 收一(生長の家本部講師)

私自身も結婚3年目にして、やっと子宝を授かったという経験を持っています。お姉様ご夫婦に比べれば、半分にも満たない年月とは言え、お姉様ご夫婦の気持ちが分かります。
 ひどく落胆されているとのことで、お姉様ご夫婦はどうか分かりませんが、あなたは少なくともこの『理想世界』誌の読者のようですから、あなたを通して、お姉様ご夫婦にもぜひこの生長の家の教えをよく学んでいただき、信仰の力で前向きに人生を歩んでいただきたいと心から思います。

不妊治療によって生じた問題

私が子供を授かって感じたのは、自分がこの世に生を受けて生きていること、私たちを取り巻くあらゆることは、当たり前のように感じられるけれども、実は奇跡のような、感謝すべきことばかりだということでした。
 そして、生長の家の教えでは、すでに与えられていることに感謝する心境になると、必要なものは必要なときに、必要なだけ与えられることになります。子宝といえども、例外ではないようで、お姉様ご夫婦のように結婚後しばらく子宝に恵まれなかった方が、子宝を授かった体験もありますので、あせらず、また落胆せず日々を明るく生きていただきたいと思います。
 さて、ご質問の本題は、最近進歩の目覚ましい遺伝子操作技術を含んだ、不妊治療の是非を問うものですが、この問題は大変難しい問題ですね。
 かつての私自身がそうであったように、我が子を腕に抱きたいというのは、人間の本能的な欲求といえるのではないでしょうか。時には周囲からの期待が、子供が欲しいという気持ちを一層増幅させることもあります。そうした、子供が欲しいというご夫婦にとって不妊治療は救いをもたらす技術のように感じられるかもしれません。
 確かに、夫婦のどちらかが病気で子供を持つことの出来ない体になったり、不慮の事故で亡くなってしまったような場合でも、最先端の医療技術を用いれば子供を授かることが出来るという面だけを見ると、人類全体に幸福をもたらすように感じられます。
 しかし、例えば非配偶者間人工授精によって生まれた子供たちが、自分の遺伝上の親を捜す運動がヨーロッパなどで起こっていることを始めとして、着床前遺伝子診断によって生み出す子供を親が選別することや、人種やその人の能力や身体的特徴などで人間の優劣を判断し、値段がつけられて精子や卵子が売買されていることなど、不妊治療によって今まで考えられなかったような難しい問題が起こっています。

すべての生命を慈しみ、育むために

生長の家は立教当初から、「生命」を尊重する教えです。すべての「生命」を慈(いつく)しみ、育(はぐく)むという観点に立ったとき、生命を選別したり、人間に優劣をつけるなど、現在の不妊治療に利用される技術は明るい面ばかりとは言えません。またその技術を利用する私たち人間の側にも、正しい倫理観や法律上の規制などが確立されていない今日、安易に科学技術を利用すべきではないと言わざるを得ません。
 字数に限りがありますので、説明の足りない部分が多くあるかもしれませんが、生長の家副総裁・谷口雅宣先生のご著書『今こそ自然から学ぼう——人間至上主義を超えて』(生長の家刊、日本教文社発売)や短編小説集『神を演じる人々』には、詳しく、かつわかりやすく科学技術を安易に利用することの危険性について説かれていますので、併せてお読みになり、理解を深めていただければと思います。

 

このQ & Aは、『理想世界』平成16年7月号に掲載されました。
こちらから書籍検索できます。

この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。

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