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質問 なぜ肉食は控えなければならないのですか

アメリカ産の食肉牛のBSE問題で、牛丼店が牛丼販売を中止したことが話題になっていますが、僕は牛丼が大好きなのでとても残念です。生長の家では牛や豚などの肉食を控えることを説いているようですが、生長の家の信徒になったら肉を食べたらいけないのですか。なぜ肉食がいけないのか理由を教えて下さい。
(N・F、19歳、男性、東京都)

回答 地上に無駄ないのちは存在しません。無用な殺生を避け、牛や豚よりも魚や野菜などを拝んで食べましょう

回答者:石田 順二(生長の家本部講師)

私の父の実家は半農半漁を生業としていました。幼かった私は、時折父に連れられてその家に遊びに行ったものです。
 そこでは農耕用に1頭だけ牛を飼っていましたが、その牛は裏庭にある牛小屋に飼われており、私が牛小屋の前を通るたびに猛烈な勢いで私に飛びかかる仕草をするのです。そんなとき、従妹がどこからともなく飛び出してきて、その牛を叱りつけたものです。すると牛は急に穏やかになってしまいます。
 つまりその牛は、私をよそ者であり、侵入者と判断して威嚇(いかく)していたのです。当時としてはどこにでもいる牛で、特に知能が発達していたとも思えませんが、ちゃんと家人とよそ者とを見分けるだけの能力を備えていたのです。
 人間は、これだけの知能を持った生き物を平然と殺し、自らの食料としています。もし私が牛だったら、人間の食用として殺されると分からないまでも、理不尽に殺害されることにきっと憤りを感じることでしょう。

人間は地上の支配者か?

私達はスーパーなどに買い物に行き、気軽に発砲スチロールのケースに入った牛肉や豚肉を買ってきますが、もとより、牛肉や豚肉は最初から発砲スチロールのケースに入ったままこの地上に出現したわけではありません。消費者が見ることのない屠殺場を経て、その“肉体”は細分され、きれいに包装され、さも何事もなかったように店頭に並べられているのです。
 そこで消費者である私達はどう考えるべきでしょうか。直接牛や豚を殺していないので自分たちには罪はないと考えますか。そうではないと思います。実際に牛や豚の肉体を食べているのは私達なのです。私達は自らの手を血で汚すことなく、自分たちはなにもしていないかのような顔をして、動物の生命を平然と奪っているのです。
 こうした行為はどこから来るのでしょうか。それは人間こそは地上の支配者であるという、誤った人類の考え方から来ているものと思います。人間にとって有益と考えられるあらゆる資源を手に入れるため、無数の動物や植物の生存権を奪い、自然界のバランスを破壊して来たのです。
 BSE問題の原因も、本来草食である牛に、牛の骨粉を食べさせて早く成長させ、早く出荷させ利益に結びつけたいということで起こりました。また、際限のない牧場開墾は森林資源を減少させ、地球温暖化に拍車をかけています。さらに、動物の飼料用に大量の穀物が使われ、飢えに苦しむ途上国の人たちには穀物が行き届かないという深刻な食糧問題も起きています。
 これらは自然の生態系を無視し、自己の利害だけを考える愚かな人間の行為に他なりません。

すべての生命を礼拝するのが生長の家

このような、人間中心主義や人間至上主義を続けてきた私達は、自然界にとってはまさに異物と言わざるを得ないでしょう。もっと人間は謙虚になるべきではないでしょうか。自然界には牛も必要なのです。自然界に牛という生物がいたからこそ、無数とも言える生物相互が複雑な関係で共生し、生態系がより円滑に機能し、人間という生き物が存在しているとは考えられないでしょうか。
 この地上に無駄な生き物は一つも存在しないのです。その一つ一つに神の命が宿っています。生長の家は肉食を禁じる教えではありませんが、私達は、少しでも殺生を避けることが必要です。
 自意識の強い牛や豚よりも魚、魚でも痛覚が余り発達していないと思われる小魚、また野菜などを必要とする分だけ拝んで食べさせて頂く、これがすべての命を礼拝する生長の家の生き方だと私は思います。

 

このQ & Aは、『理想世界』平成16年7月号に掲載されました。
こちらから書籍検索できます。

この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。

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