社会問題に関するもの
海外が身近になった今、「愛国心」をどう考えればいい?
これまで世界の歴史を振り返ると、愛国心の名のもとに戦争が行われ、それは今日でも続いています。愛国心は度が過ぎると排他的になり、逆に愛国心がないと、自分という存在が見失われてしまうように思います。国を愛することは大切だと思いますが、インターネットで世界の距離がずっと縮まり、外国ともますます関わることが増えていく時代に私たちは生きています。未来に向かって、私たちは「愛国心」をどのように理解し、外国の人たちとどう関わっていけばいいのか、指針を示して頂けますでしょうか。
他国の人も神の生命を共有する人間どうしであると理解し、愛を出し合うことが大切です
『広辞苑』には、「愛国心」とは“自分の国を愛する心”と記されています。
世界には二百を数える国があり、戦争をなくして平和な世界を築いていくことは、誰もが望んでいます。それには、それぞれがお互いの国の歴史や文化などを尊重し、共に生かし合いながら発展する道を模索して、「愛」を出し合うことが必要ではないかと考えます。
生長の家創始者・谷口雅春先生は、ご著書『新版 生活と人間の再建』(日本教文社刊)の中で次のようにお示し下さっています。
「愛は、『多』の
国には多くの人々が住んでおり、一人一人が個性を持ちながら家庭を構成し、団体や地域社会を構成し、国を構成しています。つまり「一」である国が争いのない平和な国であるためには、それを構成している「多」であるそれぞれが個性を尊重しつつ、お互いの善いところ、美しいところを認め合うことが大切です。
そしてその考え方を発展させ、どこの国の人でも人間の肉体の形が一緒であることから、神の生命を共有する人間として共に生かし合う心を養い、日々の生活に愛を実践することが大切ではないでしょうか。そのような人々が構成する家庭や団体や国が多くなることが、世界に平和を実現することになると考えます。
現在、地球温暖化という現象が起こっています。それは人間だけの欲望満足のために、地球上に共存する動物、植物などの生物を、人間だけの都合によって利用し、自然を破壊してきた結果であります。つまり、愛による「多」の一元的統一が行われなかったために、「一」である“地球”に環境問題が生じて、人間に不都合な状態を生みつつあるということだと思います。
「他」に対して一人一人が善いことを実践する
日本人は日本国の素晴らしさがどこにあるかをまず自覚することが大切です。紙面の都合で詳しくは書けませんが、
日本人として生まれた喜びと誇りを持つことができますと、他の国の人々も皆、神の生命を共有する人間どうしであると分かります。またその国を構成する人々によって蓄積されてきた歴史や文化を学んで理解を深めることにより、お互いに発展する方向へと進むことができるのではないでしょうか。
生長の家では「人間は神の子である」と説いています。現象として現れた肉体人間は皆それぞれ違いはありますが、私たちが生活する家庭や職場や地域社会で接する「他」に対して善いことをする深切を、日々、一人一人が実践していくのです。また、外国人に接した時でも、同じように深切を行い、愛を実践することが大切であると考えます。
このQ & Aは、『理想世界』平成22年2月号に掲載されました。
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この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会や日本教文社のホームページをご参照ください。
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