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環境問題に関するもの

質問 妊娠中の食べ物に不安です

私は昨年結婚し、妻は今妊娠3ヵ月です。母親の食べた物がお腹の赤ちゃんに影響するといった話を保健婦さんから聞き、お酒やカフェインの入ったものなどを妻に控えさせています。最近、マグロなどの大型魚には水銀が残っていて、それを食べると人体に悪い影響が出ると言う話を家内にしたところ、スーパーに行っても何を買っていいのか分からず、献立を考えるのが嫌になったと言われました。そこまで神経質になる自分はおかしいのでしょうか。
(Y・K、27歳、男性、静岡県)

回答 妊娠中の安心食生活は、旬の素材を使った、四季感のある食事から

回答者:菅原 明子(保健学博士)

健康である、つまり血行もよく、体の余分な毒素や脂肪を燃焼させる代謝能力がよい状態であるためには、それに適する一定の体温というものが各季節に応じてあります。
 ところで、食べ物には種類によって、食べたときに体温を上げるものと下げるものがあるといわれています。
 例えば、夏にできたり、暑い地域で作られる野菜や果物、糖分、さらには、冷たくした食べ物などは体を冷やすもの。反対に冬にとれる野菜や寒流を泳ぐ魚、そして精白していない穀(こく)物や温かくした料理などは、一般的に体を温めるものといえます。ですから、昔から日本人は、その季節、その土地でとれるものを普通に食べることにより自然と暑い季節は体が冷やされ、寒い冬は体が温められる、つまり代謝のための体温のバランスをとってきたのでした。
 しかし、輸送技術や保存技術、ハウス栽培の発達で、私たちは遠い国々のものや旬(しゅん)でないものも食べられるようになりました。そのおかげで、自然にとれていた体温のバランスのほうは、崩されやすくなってきたのです。
 暑い夏に果物を食べるのは、本来よいとしても、冷蔵庫から出したばかりのものやアイスクリームばかり食べているとたちまち体を冷やして代謝を悪くさせ、ひいては太ることになります。特に、太らずに元気な赤ちゃんを生むことをめざす妊婦は、体を冷やすようなことはぜひとも避けなければいけません。
 好みにかたよらない、できるだけ旬の素材を使った、四季感のある食事を心がけてほしいものです。ただし、精白していない穀類を主食として食事量の50%の割合でとっていれば、体を冷やす食べ物をおかずにしていてもその量が多すぎなければ、そんなに神経質に考えなくてもよいでしょう。

和食メニューを見直そう

洋風の食事はとかく、肉、牛乳、バター、チーズなどエネルギーの高い動物性のたんぱく質や脂肪が素材に多く使われます。反対にミネラルや食物繊維(せんい)など、代謝に必要な重要栄養素は不足しがちです。エネルギーよりも、バランスよく栄養素をとり、できるだけ旬の素材による四季感のある食事、となると、それを実践しやすいのは断然、和食メニューなのです。
 例えば、同じ煮込(にこ)み料理であるシチューとおでんを比較してみます。シチューには肉のほか、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど各種野菜が入っていて、栄養素の種類としては十分。しかし、バターなども含まれているし、動物性油脂が多く高エネルギー。一方、おでんは、だいこんやごぼうなどの根菜のほか、たんぱく源は魚や豆の加工品、ビタミンもたっぷりないわしのつみれなど。つまり、脂肪以外の栄養素はシチューと同じで、エネルギーは2分の1ほどなのです。
 もちろん、おでんでなくとも和食だと全般的に、海藻(かいそう)、豆類、小魚、貝類、季節の野菜、根菜、ごまなど、ビタミンやミネラル、食物繊維たっぷりのメニューをつくりやすいものです。貧血を防ぐ鉄分を多く含むしじみ、ひじき、のり、きくらげ、切り干しだいこん……といった食品も和食でこそ食べられます。バランスのよい和食は、少ないエネルギーで各種栄養がとれてしまうのです。そのため過食しなくても満腹感が得られ、元気な赤ちゃんが生めるのですから、この上ありません。

偏らない食事が大切

補足しておきますと、ラーメンなどのインスタント食品は塩分が過多で、添加物が多いというだけでなく、保存のために栄養素が破壊されているエネルギーだけの食品です。そのため満足感が少なく、ついつい過食におちいりやすいものですから、食べるのは控えましょう。
 最後に赤ちゃんの髪の毛から出てくる水銀の量が世界水準よりかなり高い問題ですが、妊娠中のお母さんが今まで述べたような、真面目で偏らない食事をしている場合、食物繊維にからみついて体の外に順調に排泄(はいせつ)されてしまうので、マグロのお刺身を食べたからと言ってなんら問題はありません。
 食物連鎖の1番頂点に立つ大きな魚ほど、もちろんたくさん水銀がたまっているので、全体食として頭からしっぽまで食べられる小魚を多く食べることを基本的にはお勧めします。そうすれば水銀が少ないだけでなく、タンパク質とミネラルを十分に補えるからです。

 

このQ & Aは、『理想世界』平成15年9月号に掲載されました。
こちらから書籍検索できます。

この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。

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