環境問題に関するもの
生長の家は環境問題に対してどんな活動をしているのですか
生長の家は宗教団体で初めて環境ISO(ISO14001)の認証を取得したそうですが、宗教団体がそれを取得する意義はあるのですか。宗教と環境問題はイメージが結びつかないのですが、生長の家が環境問題に対してどういう活動をしているのか教えて下さい。
宗教が生活とかけ離れては意味がありません。現代に生きる人たちに必要なことを説くのが生きた宗教です
あなたと同じように、環境問題は「世俗的」な問題であり、「聖なるもの」を扱う宗教と結びつかないと考える人は案外多いのではないでしょうか。
それは、私達の毎日の生活では、自動車を運転したり、ゴミを捨てたりといったことは、ありふれた日常的なことであり、また、「神」や「仏」といった“聖なるもの”とまったく無縁であっても、環境問題を扱う人たちは多いということなどが理由に挙げられると思います。
環境問題を「技術」の問題としてのみ捉え、人間が科学技術的知識と技術によって環境をうまく管理すれば――人間の心や生き方が変化しなくても――環境問題は解決すると考えたならば、地球環境問題は「世俗的」な問題と言えるでしょう。しかし、生長の家ではその様には考えていません。
環境に配慮した生き方を実践する
環境問題の根本原因は、欲望を満足させるためには鉱物資源、動植物など地球上のあらゆるものを利用してもいいという人類の“利己的な考え方”(人間至上主義)にあり、これを改めない限り、真の意味での環境問題の解決はありません。
そのためには、多くの人々が速やかに“環境に配慮した生き方”をするようにならなければなりません。つまり、私達は大自然の恩恵に感謝し、山も川も草も木も鉱物もエネルギーもすべて神の生命、仏の生命の現れであると拝み、それらと共に生かせて頂く、という宗教心にもとづく生活の実践こそが地球環境問題を解決する鍵であると考えるのです。
生長の家はこのような“環境に配慮した生き方”を一人ひとりが実践しながら、この「考え方」「生き方」を広めることによって、環境問題を解決していこうとしています。これは、生長の家が立教した昭和5年以来説いてきた、“天地の万物に感謝せよ”の教えにもとづくものです。
例を挙げるなら、トイレットペーパーやティッシュ等の紙製品を購入する時は、森林伐採によって得られる新しいパルプだけを原料とするものは避ける。交通機関を利用する時には、タクシーよりはバスを利用し、自動車よりは電車をなるべく利用する、などといったことです。
これらは環境保全活動の基本であり、宗教活動とは言えないような気がします。しかし、本当にそうでしょうか? もしあなたの持っているビデオデッキが壊れてしまい、修理するより新しいものを買った方が安い場合、あなたはどうしますか? あまり格好良くない低公害車と自分好みのデザインで大排気量のスポーツ車がどちらも同じ価格で買えるとしたら、あなたはどちらを選びますか?
この様な選択は悩みますよね。どういうものを選ぶかは人間の心の問題であり、自分の宗教的信念に基づいて行っていけば日常生活の中に教えが生き、環境問題の解決にもつながっていきます。
生活の中に生きなければ、それは空念仏
確かに宗教は、神仏を説くものです。しかし、それが日常生活とかけ離れてしまっては意味がありません。現代に生きる私たちに何が必要で、日常生活の中でいかに教えを実践していくかを学ばなければ生きた宗教にはならないのです。つまり「信仰が生活の中に生きなければ、それは空念仏に等しい」ということです。
私達は他(人や自然)から奪い、他を苦しめる原因となる生活習慣を自らの意思でやめなければなりません。天地一切のものに感謝の心を持ち、他に与え、他をいつくしむ行為を自発的に行っていくことが大切です。より良い社会を築くためには「神の世界において自他は一つのいのちなり」という生長の家の信仰こそ今こそ必要だと考えるのです。
このQ & Aは、『理想世界』平成16年7月号に掲載されました。
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