環境問題に関するもの
親切をしたいが勇気が出てこない
普段歩いていると道のゴミに目がいくのですが、僕はそれを拾えなくて「これでいいんだろうか」と思ってしまいます。でも、知らない人の捨てたゴミを家に持ち帰ることに抵抗があり、またそのゴミを自分で買った有料袋で捨てるなんて何の得にもなりませんよね。人に親切をしようと思っても、「何やってんの?」と変に見られそうでできません。そんな意志の弱い僕ですが、本当は人に喜ばれる人間になりたいです。どうすれば勇気がわいてくるのでしょうか。
「人がどう思うか」と気にせず、「自分がどれくらい愛したか」と考えていくことが大切です
相談文を拝見し、あなたは道徳心のある立派な人だなあ、という印象を受けました。平気で道路にゴミを捨てる人が多い中、人に喜ばれる人間になりたいと願っておられるのは大変素晴らしいことだと思います。
私などは生長の家に触れる前、今思えばとても恥ずかしいことですが、道を歩きながらたばこを吸って、平気で吸殻を捨てるような人間でした。どれほど環境を汚し、周りの人や動物たちに迷惑をかけたかしれません。
あなたは道端に捨てられているゴミに気付き、「これでいいのだろうか」と思われるのですから、決してゴミを捨てたりしない人だということが分かります。あなたのような人がどんどん増えていけば、道や山が浄まって日本は美しい国になるのでしょうが、残念なことにまだまだそういう人が少ないのが現状です。
あなたはご自分のことを、意志が弱くてゴミを拾えない、人目が気になって親切ができないとおっしゃっていますが、誰でも他人の捨てたゴミを拾うのには抵抗があるでしょうし、電車などでお年寄に席を譲るなどの親切も、人目が気になって行えない人が多いのではないでしょうか。
親切をするには勇気がいります。それができる人は愛が深い人です。愛の心があれば、人目を気にせず親切を行うことができるものです。
『到彼岸の神示』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)の「使命邁進の神示」の中にこう記されています。
「人がどう思うかも知れぬと、そんなことばかり気にかけているようなことでは心の苦しみは絶えぬものだ。自分がどの位愛したか、自分がどんな仕事をしたか、そればかりを考えるが好い」(109ページ)
一人ひとりが愛の心で行動を
私の勤務する生長の家富士河口湖練成道場では、富士山の麓に捨てられたゴミを回収する練成会(合宿して教えを学び、実践するつどい)を昨年から始めました。最初の頃は、「他人の捨てたゴミを拾って有料で処分して、何の得になるのだろうか」とか、「こんなことをしても、捨てる人は跡を絶たないのではないだろうか」とかと、正直言って無駄なことではないかと思っていました。
しかし、富士山の清掃活動をしている環境NPO「富士山クラブ」の人からゴミの実状を聞いて考えが変わりました。富士山には様々な鳥類や小動物が生息していますが、その生き物たちが今ゴミの危険にさらされているというのです。
例えば、捨てられたレジ袋などは、だんだん裂けて細いビニールの紐状になり、それを小鳥が巣の材料とするので、孵化した雛の首にビニールの紐がからまり死んでしまうことがあるというのです。人間が勝手に捨てたゴミで、小さな生き物たちが犠牲になっているとは知りませんでした。
ほかにも土壌が汚染されるなどいろいろ問題があるそうです。今はどんな小さなゴミでも、小さな生き物たちのためにという思いで拾えるようになりました。愛の心が湧いてきたのです。
今、環境問題はとても深刻です。その問題を解決するのは私たち一人ひとりの行動にかかっています。あなたのその愛で地球環境を共に守っていこうではありませんか。あなたのご活躍を心よりお祈りいたします。
このQ & Aは、『理想世界』平成19年10月号に掲載されました。
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この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会や日本教文社のホームページをご参照ください。
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