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質問 人間はどうして悪を犯すのですか

最近のニュースにはとてもつらい気分にさせられることがあります。わが子に対する虐待や殺人など、とても人間のすることとは考えられません。人間らしさや暖かみのある心はどこへ行ったのでしょうか。生長の家で説くように「人間はみな神の子」なら、どうしてこのような悲惨な事件が起こるのですか。
(H・T、24歳、女性、栃木県)

回答 この世の悪は、人間の迷いの心の投影です。自分の本当のすがたを自覚すれば、一切の悪は消滅します。

回答者:妹尾 壽夫(生長の家本部講師)

あなたの疑問を解決するためには、まず「実相」と「現象」の区別を知らなければなりません。
 これを簡単に申しますと、「実相」は、愛であり全知全能である神によって創造された完全円満な人間や、世界の本当の姿のことです。この「実相」には神の無限の智慧(ちえ)、愛、生命など、あらゆる善きもののみが充満し、しかも大調和であり、永遠不滅なる存在であります。そこには一切の殺し合いも、奪い合いも、いじめも、どんな不幸災難もありません。
 ところが、「現象」というこの世界は、今いったような神の創り給うた家族円満な「実相」ではなく、私たちの念というレンズを通してそれがプロジェクト(投影)されている世界なのです。

心の中で念じたものが現れる

私たちの念(心のことで、知・情・意の働き)が正しければ、本来の姿である「実相」が「現象」に投影され、この世界も完全な姿となってくるのです。
 反対に、その私たちの念が乱れて、心というレンズがゆがんだり、曇ったりすると、「実相」がいびつな形に現れるため、「実相」には存在しない殺し合いや、いじめ、病気、その他諸々(もろもろ)の不完全、不調和なことが現れるのです。
 それゆえ、どのような世界を現すかは、その人の“念”がキー・ポイントになるのです。これを唯心所現(ゆいしんしょげん)ともいいますが、要するにこの「現象」の一切万象(いっさいばんしょう)は、ただ心が現すものであるということです。
 したがって、あらゆる悪や罪は、神の子である人間が犯すのではなく、本当は神の子でありながら、神の子であることを知らない人達の念の転倒(迷い)によって起こされるのです。その最(さい)たるものが、自分のことしか考えない現代人の傾向です。
 これをわかりやすくたとえて言いますと、街灯も星の明りもない暗闇の道路を、車がライトも点(つ)けずに往き来している有様を想像してみてください。きっと衝突や接触、追突などが起こるでしょう。これは、明るさがないことによって起こる出来事(事故)です。
 これと同様に、人間に明らかな智慧、即ち「神の子」の自覚がないということは、街灯のない夜道をライトを点けずに走るのと同じで、いろんな不祥事が起こされてしまうのです。
『生命の實相』(生長の家創始者・谷口雅春著、全40巻、日本教文社刊)第3巻の「はしがき」には次のように示されております。

「人間はなぜ、平和をもとめながら戦争をするのであろうか。その本当の理由を知る人は少ないのである。人類は生命に到る道をもとめながら死への道を選んでいるがごとく見える。それは、人間が自己の本来清浄(しょうじょう)の霊的実在なる本質を知らないのと、キリスト教的原罪観(げんざいかん)または仏教的罪業観(ざいごうかん)で自己処罰、自己破壊をとげつつあるからである。自己の『霊』なる本質を知らないで、自己を『物』として観(み)、『肉』であると自覚する人間は、『物』としての自分を持続し、拡大しようと望まずにはいられない。しかも『物』は有限であるから、自己を無限に拡大しようとする希望は互いに衝突したり、奪い合ったりするほかはなくなる。だから、唯物論的人生観にたつ以上は、人間は平和を欲しながら戦争へと突入し、生命の完全なる伸展を欲しながら、自己破壊をつづけてゆかなければならないのである」

“人間・神の子”の教えが人類の罪悪感を取り除く

このご文章からもお分かりの通り、いろんな奪い合いや犯罪、さらに戦争までも含めて、これらが起こり来る真の原因は、実に人間は罪の子であり、罪業ありとする誤った人間観なのです。
 このように、人間は本来、罪業深き者であるとか、ヘビの知恵にだまされて楽園を追放されたアダムとイブの子孫で、堕落した罪の子だ、というように教えられたり、また直接教えられなくても、これに類似した観念を持っておりますと、その罪業感をつぐなう因果応報(いんがおうほう:思いや行いの善悪に応じて相応の報いがくること)の心の働きが起こるのです。
 一見、表面的にはそのように考えない、良心の麻痺したように見える人であっても、心の奥底ではきっとそのように考えるのです。
 多くの人達が平和や幸福を願いながら、それらに反する戦争や、犯罪や、いじめ等々を引き起こす根因は、人類の罪悪観念の自己処罰ですから、人間に「神の子」の自覚を与えて、罪悪観念を取り除いてしまえば、戦いや犯罪は起こらなくなり、本当に人類を救うことが出来ると言えるのです。

生長の家兵庫教区教化部長

このQ & Aは、『理想世界』平成16年8月号に掲載されました。
こちらから書籍検索できます。

この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。

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