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父親教室の新春特別企画として、生長の家長老の良本峯夫・本部講師に「父親として大切なこと、伝えたいこと」をテーマにお話をお聞きしました。
−−−本日はお忙しいところ、お時間をいただきまして、誠にありがとうございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。まず、家族構成をお教えください。
私は昭和2年9月生まれの現在83歳です。私が29歳、妻が22歳のときに結婚しまして、子供は4人おります。子供たちはそれぞれ独立し、現在では夫婦二人で暮らしています。夫婦二人と言いましても、実は長男の家族は同じマンション(5階)に住んでいます。日曜日になると、長男の家族が私たち夫婦の部屋(11階)に来てくれ、一緒に夕食を摂っています。ありがたいことです。
−−−それは楽しそうですね。それでは早速ですが、4人のお子さんたちの父親として子育て真っ最中のおりに、父親として心がけておられたことはありましたでしょうか。
まず、日本人として日本の国の実相(注1)を知り、御皇室を尊敬することです。つまり、国に感謝する気持ちですね。それから、明るく楽しく生きることです。具体的には“子供の神の子としての実相を観ること”、“明るい言葉・褒めコトバで子供に接すること”、さらには、“親自身が神様からの使命をいただいて生きているということを、生活の上で子供たちに示すこと”を心がけていました。
明るい言葉で子供に接するということでは、思い 出すことがあります。それは、私の家庭では子供と共に、転勤などで9回引っ越しを行い、その後、夫婦だけになってからも5回引っ越しているのですよ。引っ越しをする度に子供たちに「楽しい引っ越しだよ、良い所へ行くんだよ、楽しい良いことがあるよ、あそこの学校はとても素晴らしい学校だよ」と話していました。
その甲斐あって、子供たちは転校しても、特に
落ち込んだり、困ったりはしていませんでしたね。楽しく登校していたようです。
また、子供たちが小さい頃は、妻の母(故人)と一緒に暮らしていました。子供たちは「ばあば、ばあば」と呼んで、よくなついていました。私たち家族を支えてくれたことに心から感謝しています。
−−−合計で14回の引っ越しですか。それはすごいですね。
私自身、引っ越しということは“新たなる光明化運動の使命を神様からいただいた”という自覚と喜びがありましたので、「引っ越しは楽しい」と本当に思っていました。また、私の父は小学校の校長先生をしていたため、私自身、小学生時代に3回転校しました。その経験も大きかったと思います。明るい言葉で接したことと合わせて、子供たちにはそういう親の気持ちが伝わったのだろうと思いますね。
あと、2年後には生長の家の国際本部が八ヶ岳山麓の“森の中のオフィス”へ移転します。今から、嬉しくてたまらないですね。
−−−「引っ越しは楽しい」とはすばらしい言葉ですね。私も家で子供たちに話したいと思います。
さて、良本講師の信仰の原点、心の支えとなったご文章がございましたら、教えていただきたいのですが。
私の人生を振り返ってみますと、先の大戦において志願して特攻隊員となりましたが、戦地に赴くことなく、終戦を迎えました。終戦後、故郷の宮崎に帰ってきたものの、自分の理想を全く見い出せずにいました。そんな折、父の勧めで宮崎県庁が運営する「茶臼原(ちゃうすはら)農民道場」(宮崎県西都市)で農業研修に従事しました。そのことがきっかけとなり、家を飛び出して北海道の牧場に勤めることにしました。そこで勤めていた高橋君という青年を通して『生命の實相』と出会い、その後、生長の家本部練成道場(飛田給)の練成会に参加しました。その練成会で父母に対して心から感謝できるようになり、私の人生はすっかり変わりました。
さらに感動したのが、当時発刊されていた『精神科学』誌(昭和26年12月号)に掲載された「献身の美徳に就(つ)いて」という谷口雅春先生のご文章です。このご文章は、
“特攻隊の青年を賛美する。しかし結論としては、それを超えて大調和の世界がある”という内容のご文章です。このご文章は『新版 真理』第4巻に収録されています。その一部を紹介いたします。
《殉教者の境地を超えて
(前略)神の創造(つく)り給える此の世界には、不幸や不調和
は決してないことを悟り、更に殉教(じゅんきょう)と云うことさえ
も本来ないことを深く知って神の霊が常に吾々を支えて、調和と
平和のうちに理想の実現に進み行(ゆ)かしめて下さる事に自
信を有(も)ち、常に朗らかな喜びを以て生活の道を進み行くな
らば、やがて悲壮な殉教の苦痛の世界は消え、此の世界はた
だ祝福の流れであり、ただ最高の善に到るための生命の河の
流れであり、総ては善であり、そして吾々の運命は吾々が想像
し得るよりも、もっと坦々(たんたん/平らかなさま)たる光栄あ
る平和への道であることがわかるのであります。現象界は完全
なる神の構図が今将(まさ)に展開せんとしつつある過程であり
ます。諸君はそれに協力することによって平和な調和せる道を
歩むことが出来、常に喜びに満たされ、祝福に満たされている
生活を送ることが出来るのであります。諸君は最早(もはや)殉
教者としての生活を味わうことなく、平和と調和の中(うち)に兄
弟達を高く輝やく運命にまで導くことが出来るのであります。
(『新版 真理』第4巻「青年篇」、334頁)》
私は青年時代にこのご文章を拝読した時に、「これだ!」と思い、とても感動しました。「特攻隊の青年を賛美する。しかし、それを超えた大調和の実相世界があるのだ」というご文章に触れ、私は生長の家で生きていこうと思いました。
(注1)「実相」・・・「神が創られたままの完全円満なすがた」
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