生長の家栄える会
生き甲斐をもって働き、自立の人生を送るにはどうしたらよいでしょうか。
私たちの生命が生き通しであることを知って、人生を年表化し、出会いを大切にして、自ら開発を行うことです。
 谷口雅春先生は、70年前に不朽の名著『生命の實相』を書かれました。その中で、人の生命(魂)が過去・現在・未来を通して不滅であることを説かれています。
 現在は、退行催眠(生まれる前や過去の人生の記憶を蘇らせて分析する医学的治療方法)や臨死体験(死にかけて生き返った人の証言)が、書物として刊行されるようになりました。
 北米では、マイアミ大学医学部精神科教授ブライアン・L・ワイス博士やトロント大学医学部精神科教授ジョエル・L・ホイットン博士が、前世療法と輪廻転生について、体験的に報告しています。
 最近では、生き甲斐論の福島大学経済学部の飯田史彦先生が、『生き甲斐の創造ー永遠の愛・めぐり逢う生命ー』で、ご自身の体験的事例を通して、前世・来世の魂との交流を記しています。私は10年前に東北開発研究プロジェクトで飯田先生とご一緒したことがありますが、柔和でユーモラスな方でした。先生は、経営学界においても優れた研究成果を発表していらっしゃいます。

 人の生命(魂)が生き通しであると知れば、私たちは、前世・来世ではなく、現世でしっかり生きようという気持ちになります。ここでお勧めしたいのが、個人の人生設計を年表として表すことです。縦軸に自分が費やすべき1日の精神的身体的エネルギー・時間を、横軸に年齢(現在の年齢から90歳まで)を取り、これからの人生設計を仕事・家庭・地域社会の3大領域別に画きます。(図1参照)。
 人生設計を画くにあたって、次の5項目を考えてみます。

1)かけがえのない、たったひとりの自分が7つの分野(仕事、健康、趣味、家庭、地域・国・世界のコミュニティ、宗教・哲学・芸術などの精神的富、財産などの物質的富)でどう生きるか。
2)現在持っている知的資源(知識・情報・技術)、人的資源(家族・友人・知人)物的資源(金・土地・住宅など)はどのようなものか。
3)現在持っている資源をどのように有効活用していくか、また今後持つべき資源をどのように蓄積していくか。
4)家族のライフサイクル(入学、卒業、就職、結婚など)はどのようなものか。
5)どのような地域活動、ボランティア活動(海外を含む)を行うか。



 これらを明らかにした上で、90歳までを10年刻みで最終年(40歳、50歳、……90歳)の自分の理想像を画き、各年代の理想像に到達するために、その前の10年間になすべきことを考えます。
これらのなすべきことを開発目標として設定し、仕事・家庭・地域社会の3大活動領域別に自己開発計画表を作成して実行します(表1参照)。
 ワイス博士や飯田先生によれば、私たちが生まれ変わるとき、「いつ、どこに生まれるか」は、本人の意思決定です。また、前世で何らかのつながりのある人たちが、次の世でも関係を持つようになります。「袖振り合うも他生の縁」なのです。
 「人間は、その一生の間に逢うべき人に必ず逢わされる。それも一瞬早すぎもせず、一瞬遅すぎもせず」は、教育哲学者、森信三先生の言葉です。私たちは、今までに、父母、兄弟姉妹、友人、知人など多くのかけがえのない人々と出会ってきました。自分のこれからの人生の全体像の中で仕事を見つめ、出会う人々と一期一会の心で対していく時、生き甲斐のある自立の人生を送ることができるのではないでしょうか。


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