繁栄ストーリー

栄える会に入会し、真理を実践!〜住宅の建築賞で全国表彰を連続受賞する〜 太平洋建業株式会社 代表取締役 佐藤 芳郎(札幌教区)

2016年12月26日  

 栄える会(*1)に入会させていただいてから、早いもので30年近くになります。学生時代に『生命の実相』(*2)を第20巻位まで読んでいましたが、入会後、すぐに全40巻を通読させていただきました。
 私は現在、太平洋建業株式会社の代表取締役を務めています。栄える会に入会した頃は、先代から受け継いだ会社が莫大な借金を背負っていた頃でした。しかし、多くのお客様のご支援やバブル経済の追い風もありましたが、再建が上手く行きかけていた矢先にバブルの崩壊がやってきました。
 そして、4つも5つも様々な問題を抱えて悩んでいた頃は、藁にもすがるような気持ちで、一所懸命に神想観(*3)を行い、「有り難うございます」「有り難うございます」と感謝の言葉を唱えているうちに、次々と問題が解決し、数年後にはすっかり問題がなくなってしまいました。その頃のことを今でも鮮明に覚えています。
 今ではかつて莫大だった借金もすっかりなくなり、無借金経営に近い状態にまでなっております。4年前には、会社も設立50周年を迎えることがで
き、平成16年に ISO9001を取得し、平成23年にはISO14001を取得できました。これは栄える会に入会していたお陰だと今でも思っております。
 また、一般財団法人 北海道建築指導センターから、夕張郡長沼町に建てた住宅のことで「北方型住宅賞」の奨励賞を受賞したのが平成23年のことで、その後、賞が無い(しょうがない)(笑)状態が続いていましたので、会社設立50周年を迎えた4年前の春に「今年は全国一番を目指そう」と社員にはっぱを掛けました。やはり共通の目標があるとやりがいがありますし、一人ひとりの意識の向上にもつながります。
 しかし、「全国一番を目指す」と言っても言葉だけで、根拠があるわけではなく、大きな会社がたくさんある中での受賞は、何か会社としての特徴を生かした家づくりでなくてはなりません。そのような中、消費者と専門家で組織されるNPO法人「家づくり援護会」(本部:東京。当社は分類上、推奨工務店に当たる)が「イエンゴ・アワード」という住宅建築賞を募集していましたので、一昨年春、3つの完成現場の写真とコンセプトを付けて応募しました。しかしながら、惜しいところで3つとも落選してしまいました。
 その後、昨年10月頃になって、3年前から新規に始めたリフォームの国内最大のインターネット紹介システム「ホームプロ」の顧客満足度の部門で、全国表彰を狙うことを考えました。この部門の全国表彰は、全国で約1000社ある加盟店で7パーセントしか受賞できないというものでしたが、結果的に3月までのお客様からの評価が全国表彰の対象になり、その中の1社に選ばれました。今年も連続して受賞することができました。
 次の日、帰社してから電話を頂いて、またびっくりしました。それは、これまで7度挑戦していずれも落選していた、NPO法人「家づくり援護会」の住宅建築賞の金賞に、今年、当社がエントリーしていた邸宅の施工物件が選ばれたという連絡でした。これで連続しての全国表彰となります。
 この建物は、90歳代のお母さんと60歳代の独身の娘さんの老老介護の住宅です。限られた予算の中、条件が色々あって苦労しましたが、結果的には大変喜んでいただけました。何より嬉しかったのは、それまで車椅子で歩けなかった90歳代のお母さんが新築住宅に住んでからは体調も足の状態も良くなり、車椅子や歩行器を使わずに住宅の各所の伝い歩きができるようになったということです。高齢化の時代に、少しでも元気なお年寄りが増え、家族の介護の負担が減らせられたら、一建築会社としてこんなに嬉しいことはありません。
 今回の全国表彰受賞で感じたことは、「コトバの力」の大切さ、まず宣言して「背水の陣」を敷いてチャレンジすることの大切さ、何度失敗しても「環境から逃げだそうとは思わない」ことの大切さで、まさに『生命の実相』や栄える会の例会で学んだことばかりでした。冗談で申しあげますが、上手く行っていなかったら、ただの“法螺吹き社長”になる危険性も大でした(笑)。そんなときは、またチャレンジあるのみです。

*1   生長の家の産業人にための組織   *2  生長の家創始者 谷口雅春著、日本教文社刊。全40巻  *3  生長の家独特の座禅的瞑想法

 


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