体験談

国際平和信仰運動とSDGs/京都第一教区栄える会 太野垣修二

2021年12月3日  


昨年年初より思いもかけずに発生した、新型コロナウイルス感染症。幸い私たちは生長の家の信仰者として、SNI自転車部、SNIオーガニック菜園部、SNIクラフト倶楽部のPBS活動にも取り組みながら、蔓延防止を心がけ、慌てる事無く行動してきました。
今年の初め、私が経営する会社に取引先の銀行員が上司と共に弊社に挨拶に来られた際に、社章の他に丸い虹色のバッジを付けていらっしゃるのを見ました。「そのバッジは何ですか」と尋ねますと、「これは、『SDGs(エス・ディー・ジーズ)』といい、2015年に国連サミットで決められた国際社会共通の目標で、社会、経済、環境の問題に取り組む『持続可能な開発目標』です」と言われました。それを聞いた私は、すぐにインターネットで検索して関連書籍を購入しました。SDGsは、17の目標と具体的なターゲットが169あり、一つ一つに国際的な問題点を具体的に問題定義してありました。SDGsが掲げる目標を達成することは、私共が提唱する「国際平和信仰運動」の一翼を担うものではないかと思いました。その矢先、普及誌『いのちの環』No136に、一般社団法人エシカル協会代表理事である、末(すえ)吉里(よしり)花(か)さんのエシカルライフの特集記事が掲載されましたので、私は早速、社内で機関誌をテキストにSDGsの勉強会を立ち上げました。弊社はFSC(持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した、「適切な森林管理」を認証する国際的な制度)の認証業者でもあり、「WFP国際世界食糧計画」への飢餓救済募金にも以前から協力していますので、社員から活発な意見が出されました。その中で、私共がすべき事を討論した結果、印刷業だからSDGsに関するわかりやすい小冊子を制作して無料で配布して広めてみようということにまとまり、小冊子のタイトルはSSB(創美サスティナブルブック)に決まりました。月例の勉強会では、社員から10月は食品ロス削減月間でもあり、玄関ポスターも製作しました。また、社員自らパワーポイントを作成し、食品ロスについて発表しました。今では朝礼で誰かがSDGsの発表をするようになっております。
さらに、SDGsが生長の家の「国際平和信仰運動」の一翼を満たすと確信した私は、「SDGs KYOTO研究会」を立ち上げ、普及誌『いのちの環』と、小冊子SSBをテキストに、毎月オンラインで勉強会を開催し、第4回を迎えました。参加者も約40名となり、年齢も性別も職業も幅広い人々が参加していただけるようになっています。これからも、信仰に基づく倫理的な生き方を事業に反映させ、「持続可能な開発目標」が、世界平和の一翼になるよう、活動を広めます。 


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