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作文コンクールで
父との思い出を書いて入賞

高知県の梅原瑞喜さん

高知市在住の聖使命会員で同市立初月小学校6年の梅原瑞喜さん(12)は、去る7月、高知新聞社が主催した「夏休み学習旅行招待児童作品募集」の「作文の部」で、見事、入賞を果たした。「生命(いのち)の尊さ」というテーマで書かれた入賞作は、昨年3月、51歳で亡くなった父親の健豊(たてとよ)さんの闘病生活と、それを支えた白鳩会員で母親の麻子さん(38)の姿を通して知った生命の尊さをつづったもの。梅原さん家族は、母親の麻子さんがクリスチャンだった祖父母(母方)の影響で洗礼を受けていたが、実母で白鳩会員の入江三代子さん(65)の勧めで生長の家のみ教えに触れ、白鳩会員となった。現在、瑞喜さんも、青少年練成会や生命学園に元気に参加している。「練成会が大好き。将来は漫画家になりたい」と夢を描く瑞喜さんを訪ねて、受賞の喜びや健豊さんとの思い出などについて聞いてみた。

◆亡き父の思い出

降りしきる冷たい雨が秋の到来を感じさせる9月中旬、梅原さん宅を訪ねた。

室内に入ると、広い洋間の右手にダイニングキッチン、左手に居間、左手奥の一段高い位置に堀りごたつ付きの和室があり、各部屋には仕切りのない独特な造り。

「1級建築士だった主人が設計した家です。何でもできる人で“七色仮面”呼んでいたんですよ」

母親の麻子さんの言葉通り、高知市役所職員、1級建築士、合気道師範と複数の顔を持った父親の健豊さんは、昨年3月、51歳の時、食道がんで他界。

瑞喜さんは、毎年6月ごろ、健豊さんと祖父母宅の庭に植えられているスモモを収穫するのが楽しみだったという。

「毎年、食べきれないぐらい多くのスモモが取れるので、同級生に配っていました」(瑞喜さん)


「副賞の沖縄旅行はとても楽しかった」と笑顔で語る瑞喜さん。
兄の宗一郎君(左)、母の麻子さん(右)とともに

◆生命の尊さを作文に

そんな瑞喜さんは、去る7月、高知新聞社が主催した「夏休み学習旅行招待児童作品募集」の「作文の部」で、見事、入賞を果たした。

同社が県内の小学5、6年生を対象に、異なる歴史や風土を持つ土地で見聞を広めてもらおうと、旅行を副賞に大正5年から行っているもの。「作文」「図画」「書写」の3部門からなる。

応募総数3,098点。そのうち「作文の部」は523点で、学校が応募した瑞喜さんの作文は第1次審査を通過した。

6月下旬の第2次審査で、瑞喜さんは、高知大学付属小学校に赴き、1次審査通過者107人と共に、その場で与えられたテーマ「生命(いのち)の尊さ」(1,200字)を制限時間の2時間以内に書き上げて、見事、「作文の部」入賞者6人の中の1人に選ばれた。

7月下旬、4泊5日、副賞の沖縄学習旅行に参加し、史跡で歴史を学んだり、地元小学生と共に清掃奉仕活動を行った。

◆父母から学んだこと

「“いのちの尊さ”と聞いて、すぐにお父さんが頭に浮かびました」
こう語る瑞喜さんの作文は、第2次審査が父親の健豊さんと一緒にスモモを収穫していた時季だったことから──、

「毎年、この時季になると、昨年亡くなったお父さんが植えた木、すももの木に、たくさんの実がなります」
と思い出を振り返るところから始まり、病床の健豊さんとそれを献身的に支えた麻子さんの姿を見て、生命の尊さを思った体験を書いた。

父親の死に直面した瑞喜さんは、次のように表現している——。

「わたしはいつか、お母さんから聞いたことを思い出しました。
『人というのは、それぞれ、じぶんにしかない使命をもって生まれてくるんだよ。(中略)自分の使命が果たせた時、人はれい界へいくんだよ。』 わたしはそれを思い出し、考えていました。
(中略)命というのは、あたえられた使命を果たすためにある、だから命は尊いのだ。
スモモの木には、お父さんの思いがこめられているから、生命の尊さを分かりながら、大切に守っていきたいです。」(高知新聞社より)

「最後の部分がなかなかまとまらなくて苦しんだけど、あとはスラスラと書けました」


亡き父、健豊さんから贈られた
大切な“宝石箱”を手に

◆好奇心いっぱい

そんな瑞喜さんは、現在、母親の麻子さんと中学3年の兄、宗一郎君(14)との3人暮らし。

平成8年、健豊さんと麻子さんが揃って体調を崩した時、実母で白鳩会員の入江三代子さんの勧めで夫婦で宇治別格本山の一般練成会に参加して教えに触れた。その後、宗一郎君と瑞喜さんも青少年練成会や生命学園に参加するようになった。以前から麻子さんは、キリスト教も信仰しているが、「『生命の實相』を読むと、聖書の内容がより詳しく理解できます」と語る。

 一方、「練成会が大好き」という瑞喜さんは、毛筆初段、硬筆六段、水泳やフラメンコも得意という父親譲りの“多芸多才”。「将来は漫画家か声優に」と目を輝かせる瑞喜さんは、亡き父への思いと母への感謝を忘れず、今後もさまざまなチャレンジを続けていくにちがいない。