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谷口雅宣先生の新刊2冊を発行

初の長編小説『秘境』

人類の活動が引き起こしている地球温暖化現象などの環境問題が深刻化している今、我々はどのような生き方をするべきだろうか。

生長の家副総裁、谷口雅宣先生は本書の中で、小説の形を借りて、自然と共生する人間の生活や価値観をいきいきと描き出されると同時に、物質的な豊かさを求め、自然を破壊し続けてきた文明社会がはらむ問題点を浮き彫りにされている。

物語の主人公は、山形県の地方紙記者、塚本敬三。塚本は、ふとしたことからダム建設のため山奥に取り残され、文明社会と隔絶した生活を送っていた少女サヨを発見する。塚本はサヨの暮らしや考え方などを記事として発表するが、ライバル社との取材競争から守るためにサヨを山奥から連れ出さねばならなくなり、文明社会に適応することがサヨにとって幸福かどうか悩む…。

本書は『光の泉』平成15年10月号から17年8月号まで連載された同名作品を改稿し、最後に新たな一章を付け加えたもの。先生ご自身が取材のため庄内地方を訪れた折に撮影された雪の月山を望む写真を基に描かれた油絵(第28回生光展特別出品作『月山遠望』)がカバーを飾っている。

ご著書『小閑雑感Part4』の中の「『秘境』脱稿しました」と題するご文章で先生は、「自然と人間とがどう付き合っていくことがこれからの時代に必要であるか、を自分自身に問うつもりで書いた」と述べられている。自然と共に生きるサヨを通して、自然の背後に存在する見えない大きな命としての神や、「すべてが一体」となった世界観が分かりやすく説かれている本書は、信徒はもちろん小説愛好家や多くの現代人に勧めたい。

(11月15日発売/日本教文社刊/46判/上製/定価1,400円)

 

ブログの単行本化第6弾『小閑雑感Part6』

本書は、生長の家副総裁、谷口雅宣先生がインターネット上に開かれているブログ(日記形式で文章や写真、画像を掲載できる簡易ホームページ)「小閑雑感」をまとめたもので、今年5月に発行された『小閑雑感Part5』に続く、シリーズ第6作。

同ブログの平成17年11月から18年2月までに発表されたご文章からフィクションを割愛した83篇と直筆のスケッチ画・写真などを収めたほか、先生が今年1月、「世界平和のための国際教修会」に際してサンパウロとニューヨークを訪れたときに描かれた同ブログに未発表のスケッチ画10枚も合わせて収録されている。

先生は本書の「はじめに」の中で、『私の日常的な「思い」や「興味」の吐露の場として、また、「発想の揺籃」としてそのまま受け取り、私という人間を理解してくだされば幸いである』と述べられているが、韓国の学者がES細胞を作成したと虚偽の発表をした事件を扱われた「科学者の倫理性」や、イスラームの預言者ムハンマドの風刺画が暴動を招いた問題を評された「信仰と風刺」など、いずれも現代の難解なニュースを生長の家の教えから考える格好の指針となるもの。また、スケッチだけでなく、自作の俳句を添えた「サザンカとツバキ」など、先生の多彩な一面がのぞける楽しみがある。 同ブログのイメージを再現するため横書きとなっており、1日ごとのご文章に参考資料や注釈を加えたほか、巻末にはこれまでのシリーズ同様、19項目の「ジャンル別索引」が設けられ、関心のある分野を選んで読むことができるなど、随所に読みやすい工夫が施されている。

(11月1日発売/世界聖典普及協会/B6判変型/並製/定価1,400円)