TOP > Web聖使命 > 20061201号 > 記事

講習会に多数の在日ブラジル人を推進

島根県の岡田さおりさん

去る10月22日、島根教区の生長の家講習会が、同県出雲市の島根県立浜山体育館をメイン会場に県下2会場で開催されて合計3,847人の受講者が集まったが、そのうちメイン会場の浜山体育館に参集した3,103人の中には、在日ブラジル人39人(うち初参加者38人)の姿があった。これまで在日ブラジル人の同教区講習会への参加は確認されていない。これらの人々を集めた立て役者が、同市在住の白鳩会員、岡田さおりさん(38)。岡田さんは、「ブラジルの人たちと講習会に参加したい!」と、昨年8月来日したブラジル人で、ブラジルで光明実践委員を務めていた柏原ネルソンさん(39)と共に、同市在住の在日ブラジル人に対して家庭訪問を行ったり、ポルトガル語のテープを放送する宣伝カーを使って講習会への参加を呼び掛けるなど、積極的に推進活動を行ったという。「将来はブラジルで伝道したい」と夢を語る岡田さんと、柏原さんをはじめ講習会を受講したブラジル人に、講習会の感動や推進に至るまでのいきさつを聞いてみた。

■ブラジル人39人が参加


「伝道が大好きです。」と語る岡田さん(前列左から2人目)。
後列左から田中さん、柏原さん、橘内さん、
教化部職員の皆さんと(島根県教化部で)

「出雲市には420人のブラジル人がいて、生長の家信徒も多いのです」

こう語る岡田さんは、介護福祉士として働く、小柄で華奢だが、元気はつらつとした女性。

岡田さんと共に講習会に参加した、柏原ネルソンさん、来日してから信徒になった橘内ヒデアキさん(24)、ブラジルで両親が熱心な信徒の田中和彦さん(36)の3人も、「在日ブラジル人は当初は友達もなく、独りぼっち。信仰が心の支えで、講習会に参加できてうれしかった」と口々に受講の喜びを語る。

去る10月22日に開催された講習会には、39人の在日ブラジル人が参加したが、柏原さんを除く38人が初参加者。岡田さんは、「皆さんが喜ばれている姿を見て、“言葉は違っても真理は一つ”と実感しました」と語る。

■言葉の壁を超えて

岡田さんが、在日ブラジルに出会ったのは、岡田さんが夫との離婚を機に、昨年11月、長女(13)と共に同県松江市から出雲市に転居し、今年5月、同じアパートに同一企業で働く在日ブラジル人約50人が入居して、近所付き合いを始めたことがきっかけ。

岡田さんが英語で交流していると、生長の家信徒がいることが判明。白鳩会員で、天神支部支部長を務める岡田さんは、これらの人や教えに関心を持つ人を自宅の誌友会や教区練成会に誘ううち、「“講習会に皆さんと参加したい”と思うようになりました」と語る。

しかし、岡田さんは、日本語とポルトガル語(ポ語)の言葉の壁でスムーズな意思の疎通が図れなかったことから、今年8月、生長の家本部国際部部長の雪島逹史・本部講師にあてて、「ブラジル人を講習会に誘うために、ポ語の資料を求む」と手紙を書いた。

すると、偶然、柏原さんも「日本で生長の家の行事に参加したい」と同国際部と連絡を取っており、雪島講師は、岡田さんに柏原さんを紹介。

8月上旬、初対面した2人は意気投合し、「一緒に講習会に在日ブラジル人を誘おう!」と決意。

まず柏原さんがパソコンで作ったポ語の講習会の案内チラシをブラジル人の居住地域に掲示。その後、2人はブラジル人宅を一軒ずつ訪問して講習会参加を呼び掛けた。

さらに、岡田さんは仕事の合間に1人で家庭訪問し、柏原さんが改めて訪問者宅を訪ねてポ語で推進するなど二人三脚の運動で、訪れた家は200軒を超えたという。

9月末には、同国際部が協力して制作した講習会の案内テープ(ポ語)が完成。教化部の車に岡田さんが同乗し、市街地を宣伝カーで放送して回った。

「ポ語のアナウンスを聞いただけで喜んだブラジル人が駈け寄り、抱きつかれました」(岡田さん)

そんな中、開催1週間前、岡田さんは、職場で過労で倒れ、病院に運ばれた。ショックで雪島講師に電話すると、同講師から「一人で頑張らず、“多くのブラジル人が参加してくれる”と祈りましょう」と助言を受けた。


当日は、39人の在日ブラジル人が結集

「自分が・・・と力み過ぎていた」と反省した岡田さんは、その後、自宅療養中、講習会の盛会を思い描いて祈ったという。

岡田さんは講習会の2日前に立ちあがり、運営を手伝い当日を迎えた。すると、38人のブラジル人が参加し、会場の一画に設けられた専用席で、同時通訳によって講話を聴講したという。

参加した橘内さん(前出)は「皆、講習会の家族的な雰囲気の中、とても心が満たされていたようでした」と語る。

終了後、ブラジル人受講者が副総裁先生ご夫妻の見送りのため、ブラジル国旗を振ると、ご夫妻は、「ムイト・オブリガード」(ありがとうございます)と挨拶され、一人一人と握手を交わされたという。

岡田さんは「本部の国際部や教化部の皆さまのご協力に心から感謝しています」と振り返る。

■ブラジルで伝道を!

講習会後、参加したブラジル人は意欲に燃え、11月から、柏原さんを中心に、毎月1回、教化部でブラジル人対象の聖典の輪読会を開始。

上原功・島根教区教化部長は「ブラジル人の方の真剣な信仰姿勢など学ぶべきところが多く、ブラジル人の皆さんと共に、教区発展に努めていきたい」と語る。

現在も、毎月、自宅で誌友会を開催し、ブラジル人のお世話を続けている岡田さんは、「今、ポルトガル語を勉強しています。将来はブラジルで伝道したい」とにっこり。岡田さんは夢に向かって着実に歩み始めている。