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獅子舞で伝統芸能功労団体賞

鳥取市の田中憲治さん


田中憲治さん

鳥取市在住の相愛会員でせんべいの製造販売店に勤める田中憲治さん(56)は、郷土に伝わる麒麟獅子舞(きりんじしまい)の継承を目的とした「覚寺(かくじ)麒麟獅子舞保存会」の会長として活躍。昨年10月、同会は、県知事が毎年、伝統芸能の継承のために活動を続けている団体を表彰する「伝統芸能功労団体賞」を受賞した。

10月1日、田中さんは、倉吉未来中心(倉吉市)で行われた表彰式に同会の2人のメンバーと共に出席し、同賞に輝いた他の3団体と共に表彰状と記念品を授与された。

「仕事と舞の両立でつらいことや苦しいこともありましたが、これまで続けてきて良かったと思いました」(田中さん)

「麒麟獅子舞とは、鳥取県東部の因幡(いなば)地方と兵庫県北部の一部に江戸時代から伝承されてきた独自の獅子舞。金色の獅子頭は中国の伝説上の聖獣である麒麟を模し、直立した一本角、両目を大きく見開いた柔和でユーモラスな表情が特徴という。

「能の要素を取り入れ、ゆったりと舞って獅子を大きく見せるところに趣があります」

幼いころから祭りで麒麟獅子舞に親しんできた田中さんが、自ら舞うことになったのは、現在、白鳩会教区連合会副会長を務める和子さん(54)と結婚した昭和51年、近所の先輩の勧めで、同獅子舞保存会に入会したのがきっかけ。

「先輩の勧めなので仕方ないという思いと、自分が伝統を受け継ごうという思いが半々でした」

が、仕事を終えて公民館で毎月1回、笛、太鼓、鉦(かね)による神楽(かぐら)に合わせて練習し、毎年4月の春祭りの10日ほど前からは連日練習に打ち込んできた。
 舞には頭と後の役割があるが、田中さんは動きが難しい頭を受け持つ。

「8㌔㌘もある頭を支えながら、地を這うように舞うので、演技を終えるとぐったり。でも大きな拍手を浴びると、心から喜びがわきます」


覚寺麒麟獅子舞保存会の皆さんと(中央が田中さん)

田中さんの演技は、熱心な練習で磨きがかかり、仲間からは「静と動の動きの変化にキレがある」と評価されるまでに。次第に活躍の場は国内外に広がり、年1回、各地で開催される「全国伝統芸能祭」に出演したり、イタリア、ベトナム、韓国で舞いを披露し、喜ばれたこともあるという。
田中さんが教えに触れたのは、平成4年ごろ、生長の家を信仰する和子さんの両親から誘われて生長の家講習会を受講したことがきっかけ。

「ほかの会合とは違った会場の明るい雰囲気に心引かれました」

その後、各種行事に参加するようになった田中さんは、生長の家の〝感謝”と”調和”の教えに感銘を受けるようになり、同9年、相愛会員となって教区大会に参加したり、行事の運営に協力。
一方、12年から同獅子舞保存会の会長という重責を担っている。
17年、田中さんは自転車に乗っていた時、自動車と接触して大腿骨を骨折し、4カ月間入院。

「交通量が多い場所で、骨折で済んだことは幸いでした。神仏のみ守りを感じ、朝夕に、一層『甘露の法雨』の読誦に励むようになりました」

現在、仕事や獅子舞の練習の合間に、誌友会をはじめ各種行事で学び続けているという田中さんは、「今後、信仰を深めていくとともに、地元の若い人に麒麟獅子舞を伝え、後継者を育てていきたい」と語っている。