今年3月、「2007年国際色彩コーディネートコンクール」(社団法人全国服飾教育者連合会〈A・F・T〉主催)のポスター部門で、福井市の青年会員で、仁愛女子短期大学2年生の渡辺智子さん(19)が、見事、第2位の経済産業大臣賞に輝いた。

「受賞通知を手にした時には、“信じられない”という気持ちと喜びで手が震えました」
現在、新たに「環境」と「世界平和」をテーマとしたデザインコンクールに向け、太陽エネルギーの利用をアピールする作品を制作中。「副総裁先生の御講話がヒントです」と語る渡辺さんの顔は、その燃える太陽の絵のように明るい。
受賞したコンクールは、1996年(平成8年)から、毎年1回、国際コンクールとして、開催されているもの。ファッション画とポスターの2部門があり、ファッションやデザイン業界で働く人以外は、誰でも応募できる。
今回、ポスター部門には、国内142点、海外90点の合計232点の応募があり、渡辺さんは最優秀のA・F・T特別賞(1人)に次ぐ、経済産業大臣賞(1人)を受賞した。
ポスター部門の今回の課題は、「庭の色彩」──。好きな時間帯の庭をイメージして、コラージュ(紙片等を画面に貼りつけて構成する技法)を用いて抽象的に色で表現すること。
渡辺さんの受賞作『afternoon』(アフタヌーン、A3サイズ)は、色鮮やかな緑色やオレンジ色のアクリル絵の具による点描の合間に、木もれ日を思わせる白色が散らばるリズミカルで調和に満ちた作品=写真右下。
中学時代から絵を描くのが好きだった渡辺さんは、昨年、デザイン全般を学べる福井市の同短大生活科学学科に入学。2カ月後の6月の授業で、今回のコンクールに挑戦した。
渡辺さんは、まず夕方の庭をイメージし、夕焼け空、木、池などの具体的な形を絵の具で点描。が、それだけでは抽象表現にはならず、担当教員に相談すると、「この絵を切って貼る方法がある」と助言された。
この言葉でひらめいた渡辺さんは、画面上に適当な間隔をあけた垂直な線を引き、絵を12片に裁断。それを、色合いを考えながら並び替え、コラージュ作品として仕上げた。

「自分の感覚を頼りに1日で仕上げたのですが、完成してすごく満足しました。でも、こんな大きな賞を頂けるとは…」
両親が熱心な信徒(父親の浩行さんは、福井教区教化部長)という家庭に育ち、中学、高校時代から青年会活動を続けている渡辺さんは、現在、同教区の育成指導部員を務める傍ら、毎月1回、教化部で大学生誌友会を開催している。
「グラフィックデザイナーになるのが夢。卒業後は、専門学校でもっと専門的にデザインを学びたい」──渡辺さんは、笑顔で将来の夢を語ってくれた。