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リハビリで始めた絵手紙が楽しい

石川県の西出可祝かしくさん

石川県内灘町在住の白鳩会員、西出可祝さん(68)は、昨年10月28日付『北陸中日新聞』の「わたしの絵手紙」欄(毎週日曜日掲載)に見事入選し、話題を呼んだ。西出さんは、3年前、脳梗塞のうこうそくで倒れたが、リハビリを続けて、現在では身の回りのことはほぼ自分でこなせるまで回復。リハビリのつもりで始めた“絵手紙”で今回の入選となった。「絵手紙は、私に人生の希望を与えてくれ、毎日楽しいです」と生き生きと語る西出さんを訪ねた。


「“新聞、見たわよ。素晴らしいわね!”と電話があり、うれしい」
と喜びを語る西出さん

 すっかり春めいた陽気となった3月半ば。JR金沢駅から私鉄とバスを乗り継いで約30分。西出さんは、自宅で明るい笑顔で出迎えてくれた。
「初投稿で初入選、驚きました。昨秋、知人が送ってくれたクリを見て“美味しそう!”と思い、筆を取り出して、30分ほどで絵手紙を描きました」
 入選作品は、大きなクリが2つ、ハガキからはみ出して描かれた迫力ある構図に、「ほくほくごはんがうまい」と食欲をそそる言葉が添えられている。同紙には、「転がっている秋を見つけた気持ちが出ています」という講評入りで掲載された。
 同欄は毎週400通以上の投稿がある人気コーナー。西出さんは初投稿で、応募総数492点の中から入選(20点)した。
 西出さんは平成10年から6年間、白鳩会石川教区連合会長を務めたが、同職を退任して1年後の17年11月、白鳩会教区大会に参加中、右手にしびれが襲い、終了後、そのまま入院。脳梗塞だった
 右半身がまひして、1カ月間、ベッドから起き上がれなかったが、毎朝5時に起床し、横になったままで神想観と聖経読誦を欠かさなかった。
「辛い、悲しい…と嘆く患者は多くいましたが、私は常に明るく“神の子無限力、やればできる”とリハビリに励みました」
 病院では、他の患者を明るい声で励まし、その人柄にひかれた数人の患者と共に神想観や聖経読誦を行うように。その後、西出さんは医者も驚くほどの回復ぶりで、右半身のまひは残ったが、自力で歩行可能となり、翌年4月、無事退院。
 その後、西出さんは、スポーツや文化活動を通じて障害者の自立を目指す施設で、リハビリを行うようになったが、そこで出合ったのが“絵手紙”だった。
「最初、慣れない左手で絵筆を持つとガタガタ震えて、無理と思いましたが、“下手がいいから”と講師に励まされて、次第に描けるようになりました」
 西出さんは、18年9月、町役場で開催された「絵手紙交流展」に、ナスやゴーヤー、リンゴなどを描いた絵手紙4点を初出品し、「多くの人に見てもらおう」と、リンゴを描いた“絵手紙招待状”20枚を新たに作り、親戚や友人に郵送。


左手で絵手紙を制作(自宅のリビングで)

「大勢の人が見に来てくださり、大きな励みになりました」
 以来、西出さんは、自分専用の絵筆、顔彩、パレットなどを購入して、自宅でも意欲的に絵手紙を制作。今では、友人の誕生日に、必ず、季節の花や果物などをスケッチし、祝いの言葉を添えて送っているという。
 現在も、支部長として、毎月1回、誌友会を開催している西出さんは、「今年度、“技能や芸術的感覚を生かした誌友会”が打ち出されたことを聞いて、とてもうれしい。絵手紙仲間も増えていますので、誌友会に誘って教えを楽しく学びます。そして同じ障害を持つ人を勇気付けながら、み教えを伝え続けたい」と目を輝かせている。