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赤、黄、藍──鮮やかな色彩の自作の前で

芸術的感性が花開いて

大分県宇佐市 大木麻里さん(16)

大分県宇佐市に住む県立宇佐養護学校高等部1年生、大木麻里さんは、ダウン症の障害を持ちながらも、この9月、一般から公募した絵画や工芸作品等による「第20回ユザワヤ創作大賞展」高校生の部で、色とりどりのフェルトを用いた『夢』と題する絵が、全国約100人の応募作品の中から、見事、第3位の銀賞を受賞した(グランプリ1人、金賞3人、銀賞3人)。
 麻里さんの傍らで取材に応じてくれた母親の悠子さん(53、白鳩会員)は、「入賞は、娘の感性が人々に共感してもらえたしるし」と笑顔で語る。
 麻里さんとフェルト加工との出合いは、悠子さんが、「可能性を引き出すきっかけに」と、2年前から友人の美術家の元ににフェルト加工や絵織物を習うために通わせた時だった。麻里さんは、毎週土曜日、2時間の手ほどきを受けるとめきめきと上達。例えば絵織物では、構想がわくと、下絵を描かず直接糸を織り始めるなどひらめき優先の作風で、入賞したフェルト作品も誰の他抜けも借りず、一人で仕上げたという。
 麻里さんは、今回の受賞に先立つ昨年夏、友達を描いた水彩画で「第25回高山辰雄賞ジュニア県美展」に入賞。今春、「第59回大分県学校書写書道展」で最優秀の金賞を受賞するなど、その芸術的感性が一気に花開いた恰好だ。
 麻里さんは、小学2年生の冬、悠子さんに勧められて、2人の兄と共に青少年練成会に参加。学校以外は麻里さんに付きっきりだった悠子さんは、?山正幸・大分教区教化部長(当時)から「麻里さんを信じて、あなたは帰りなさい」と強く指導されて帰宅すると、その間、麻里さんは兄と共に元気に練成会を過ごすことができたという。
 以来、毎年青少年練成会に参加している麻里さんは、学校で、友達の車いすをすすんで後押しするなど積極性も増した。
「生長の家で“神の子”として尊重され、認めてもらえたおかげだと思います」(悠子さん)
 最後に記者が、「生長の家は好き?」と尋ねると、「はい」とコクンと頷いてくれた。

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