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茶道の普及で県教育功労者に

山形市の冨澤 しげし さん

山形市内にある公共茶室「宝紅庵」で
茶を点てる冨澤さん

 昨年11月、山形市在住の地方講師、冨澤しげし さん(75)は、山形県で、教育、芸術・文化、スポーツ等の振興に功労のあった県教育功労者(20年度、16人)の1人に選ばれ、同月17日、市内のホテルで開かれた表彰式に、妻のしげ子さん(77)ら家族6人と共に出席し、表彰を受けた。
「華麗な功績もない私が選ばれたのは意外です。私はただ茶道の各流派をまとめてきただけですから…。すべては生長の家の“大調和の教え”のおかげです」
 こう謙虚に語るが、今回の表彰は、裏千家助教授の資格を持つ冨澤さんが、県芸術文化会議常任理事などの要職を務める中、県内の茶道諸流派の融合を図り、文化交流を進めた点を高く評価されたもの。
 営林署に勤務する傍ら、青年時代から茶道をたしなんでいた冨澤さんは、昭和52年、山形市で「流派を問わず誰でも利用できる本格的な茶室をつくろう」という気運が高まると、各流派で組織した「山形茶道宝紅会」の事務局長に就任し、行政との交渉、諸流派との意見の取りまとめに奔走。流派を超えた茶室は前例がないと批判もされたが、「そんな人も自分を磨く観世音菩薩と見て、“感謝の心”をもって交渉しました」。
 こうして54年、山形市の公共茶室「宝紅庵ほうこうあん」が同市もみじ公園内に完成。以来、「宝紅庵」では、毎日の各流派による茶会や、“市民茶会”が開催されて、「山形市は茶会の数が全国で一番多い市」と言われるようになった。
冨澤さんは、昭和47年、近所の地方講師の勧めで誌友会に参加して、『生命の實相』を読み始め、「茶道の心は、要するにすべてに感謝すること」と気付いたという。以来、平成6年、定年退職するまで、仕事の傍ら光明化運動と茶道を両立させ、平成4年〜16年の12年間は、相愛会山形教区連合会長の重責を担った。
 今も、毎日午前3時半に起床して先祖に茶を供養する“ 供茶くうちゃ”という行を行った後、教化部の早朝行事に参加して信仰に励んでいる冨澤さんは、「お茶をもてなしながら真理の話をして相手に喜んでもらえた時が幸せです。茶道の普及を通して心豊かな人生を送る人を増やしたい」と語っている。