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主婦業の傍ら、初めて日本画の個展を開催

石川県の水野寿代さん

石川県白山市在住の白鳩会員、水野寿代さん(61)は、去る2月10〜17日、「白山市市民工房 うるはし」で、初めて日本画の個展を開催した。
個展では過去7年間に描いた100号以上の大作17点を含む32点を展示。水野さんが得意とする馬や人物の絵が並んだ。
「改めて自分の絵を見て恥ずかしくなりましたが、同時にもっと伸びたいとも思いました」と率直に語る水野さんを訪ねた。

「絵が完成した時に、自分にしか描けない表現が
できていればうれしい」と水野さん

  桜が散りかけた4月半ば、JR松任まっとう駅前で水野さんと待ち合わせた。約束の時間に友人の織物作家と一緒に現れた水野さんは、早速、「ちょうどパステル画教室の作品展をやってますからご案内します」と言って、すぐそばの「市民工房 うるはし」に記者を案内してくれた。
 工房には、6人の生徒の作品と共に講師の水野さんが描いた女性のパステル画2点が展示されていた。いずれも人物のプロポーションが美しい作品だ。
「たとえ未熟でも絵にはその人の雰囲気が出ますから、ヘタでも生徒の個性を伸ばしたい。私が褒めてばかりなので、“先生は甘い”と言われますが…」
 水野さんは、幼いころから絵を描くのが好きで東京の美術大学を受験したが、願いは叶わず地元の服飾専門学校に進学。卒業後、昭和45年に結婚して1男1女の母親となり、絵を描くような気持ちにはなれなかったという。
 が、子育てが一段落した60年ごろ、友人の誘いで日本画教室に通い始め、3年後、別の教室に移ったことを契機に、地元紙の北國新聞社(金沢市)等が主催する「北國女流美術展」に出品、入選を重ねるように。平成10年ごろから、人物を描く力を身につけるため、デッサン教室に通うようになり、その後14年、有名な全国規模の美術公募展「独立展」(独立美術協会主催)に馬を題材とした3点の日本画を応募し、1点が見事、初入選を果たした。
 翌年は惜しくも落選。が、悔しさをバネに16年から今年の同展まで6年連続応募して入選し、5回連続入選となった昨年、同美術協会の会友となった。
 これらの入選作はいずれも馬が題材。日本画を描き始めたころ、スケッチに行った牧場で、馬が親しげに鼻面はなづらを寄せてきたのを見て、馬が大好きになり、度々作品にも登場させてきた。
「馬の絵であっても、自分自身がそこに表現されていることに気付かされます」(水野さん)
 今回の個展は会友となった記念に開催し、大勢の絵の仲間や美術愛好家が来場したという。

◆実母の信仰を受け継いで

 水野さんは、熱心な信徒だった実母の美恵子さんの影響で中学生のころから青少年練成会に参加し、「人間・神の子」の教えを学んで育った。


100号以上の対策がズラリと並んだ個展。
(於:白山市市民工房 うるはし)

 その後、もっぱら聖典を読んでいたが、結婚後、母親の勧めで白鳩誌友会に参加し始め、平成7年に支部長を拝命、16年から3年間、石川教区の生長の家教職員会会長を務めた。
 昨年、母親の美恵子さんを脳梗塞のうこうそくで亡くし、悲しみに沈んでいたが、先祖供養の中、「母が“生き続けているよ”とメッセージを送ってくれていると感じられるようになりました」。
 水野さんは、「制作に行き詰まっても、神想観を続けていると、何気ない風景を見て“こんなふうに描けばいい”とひらめくことがあります。自分にしか描けない表現を追求していきたい」と画業への意欲を語っている。