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病床の夫に綴って聞かせた短文集を出版

山形市の安達佑子さん

 山形市の聖使命会員、安達佑子さん(78)は、昨年11月、同年7月に79歳で亡くなった夫の清さんに、9年半の介護生活の中で綴って聞かせた文章約300編の中から43編をまとめた『人間は前向きに生きなくちゃいけない』(風塵社)を出版、地元紙に紹介され話題を呼んだ。
 安達さんは、民事調停委員等を務めていたが、平成11年、清さんが腸間膜捻転で小腸と結腸を切除する大手術を受けて寝たきりになると介護に専念するように。
 そんな中、安達さんが原稿を書いていると、清さんが突然表情を輝かせて、「読んで聞かせてほしい」と願ったという。「教育評論家で著述もある夫に文章を読んで聞かせることは、脳も活性化し、何よりの介護になる」と思った安達さんは、その後、毎日、日々の思いや喜びを綴り清さんに読んで聞かせるようになった。
 その中に入院中の会話の一編がある。

——ある日私は、ベッドの夫に静かに語りかけた。「お父さん、私、疲れちゃった。二人で死んじゃいましょうよ」。
 夫は身じろぎもせず考えていたが、「いや、死ぬなんて駄目だ 人間は前向きに生きなくちゃいけない…」——

 病床の夫から逆に励まされた言葉が、本書の題名となった。
 安達さんは、女学校に通っていた昭和19年、同級生から『生命の實相』を借りて読み感動、やがて信仰に励むように。
 佑子さんは「今、夫がいない寂しさはありますが悲しくはありません。生長の家の教えがあったからこそ、明るく介護ができました。この経験を生かして、次は介護についての本を書くつもりです」と今後の抱負を語っている。