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兄妹そろって剣道8段と6段に昇段

青森県の工藤一夫さん(71)、十四子さん(58)

自宅の隣にある道場で(左・一夫さん、右・十四子さん)

 青森県五戸町在住の聖使命会員、工藤一夫さん(71)と、その妹で、八戸市在住の聖使命会員、工藤十四子としこさん(58)は、昨年11月25日、東京都内で開かれた全日本剣道連盟主催の剣道段位審査会に出場し、一夫さんが最高位の8段(県内で同段位現役6人目)、十四子さんが6段(県内で、女性の同段位現役7人目)に合格。兄妹でそろって昇段の快挙は、地元紙『東奥日報』『デーリー東北』で紹介され、話題を呼んだ。
「剣道を教えてくれた亡き父も、喜んでいると思います」と語る工藤さんきょうだいに、日ごろの練習の様子などを聞いた。
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 剣道8段の審査(年2回)は、全4試合の実技を1日掛かりの長丁場で、全勝が条件の上、型も審査される難関。同日、兄の一夫さんは、日本武道館(東京・九段下)で、35回目の同審査に挑戦。午前の1次審査を2人に勝利して通過。過去の審査の時、昼休みに旧知の仲間と会話が弾み、集中力を欠いて、午後の2次審査に力を発揮できないことがあったことから、今回は会場内の片隅で丸椅子に座って集中し、午後に備えた。
 やがて十四子さんが、午前、東京武道館(東京・綾瀬)で、2試合に勝利して“6段合格”の朗報を持って会場に合流。
「妹の合格を聞くや、さらに集中。“負けられない!”とやる気がみなぎりました」(一夫さん)。
 十四子さんは「とにかく集中だよ」と励まし兄を送り出した。
 2次審査の1戦目。一夫さんは対戦相手と竹刀の先を交えたまま対峙。相手が耐え切れずに動こうとする兆しを狙い、渾身の力で素早く面を取った。
 続く2戦目は危なげなく勝利。こうして審査終了後、工藤さんを含む8段合格者10人の名前が発表され、きょうだいの同時昇段が実現した。
 兄の一夫さんが、剣道を習い始めたのは、幼いころ、父親(5段)から手ほどきを受けたのがきっかけ。東京の大学を卒業後、6年間、理容室で修行。その後、帰郷して父親の経営する理容店を手伝う傍ら、近隣の若者と剣道の稽古に励み、理容業の研修で県外に赴く時は剣道場を調べて稽古。そんな中で着実に昇段を重ねて45歳で7段に昇段。
 その後、「強くなるには、強豪と多く稽古するしかない」と50代前半から10年間、月1回、閉店後に夜行バスで上京。都内の道場や警視庁で格上の有段者と竹刀を交えて修行を続けて今回の昇段に結び付けた。
 現在、理容店などを営む一方、自宅の敷地内に父親が建てた剣道場「修心館工藤道場」の館長を務め、毎朝6時半から約30分間、無償で近隣の剣道愛好者を指導しているほか、毎月2回、出稽古で実力を養っている。
 一方、十四子さんは、父や兄の手引きで剣道を習い始め、東京の大学に在学中、全日本女子学生選手権で2位と活躍し、5段まで昇段。子育てでしばらく剣道から遠ざかっていたが、20年5月、20年ぶりに剣道を再開。現在、不動産賃貸業を営む中、毎朝出勤前、兄の道場に通って稽古に励んでいる。

毎朝の稽古の光景

 一夫さんが、み教えに触れたのは昭和55年ごろ。若い従業員たちとの意志疎通に苦心していた時、かつて仕事で知り合った男性に信仰していたことを思い出し、電話帳から調べて八戸道場を訪問。その後、誌友会に参加して、講師から従業員の実相礼拝を指導されて実践し、仕事は軌道に乗り始めた。
 その後、妻のイト子さん(65、白鳩会教区連合会副会長)や十四子さんら家族と共に入信して教えを研鑽するようになった。
「8段合格は、家族の応援や信徒の皆さんの励ましのおかげ。80歳になっても竹刀を振れるよう努力します」(一夫さん)
「2人そろって昇段できて光栄。次は女子で最高段の7段を目指します」(十四子さん)とそれぞれの夢を語ってくれた。