TOP > Web聖使命 > 20100501号 > 記事

中学生美術展で油絵が特選

青森市の工藤友華さん


「うれしすぎて涙が出そうでした」と賞状を手に工藤さん、工藤さんの最近の作品を掲げているのは母親の徳子さん

青森市在住の聖使命会員で青森山田高校1年の工藤友華ともかさん(15)は、同市立沖館おきだて中学(3年生)に通っていた昨年12月、「第5回青森市中学生美術展」(同市教育委員会主催、隔年開催)に油絵を出品し、全応募作品198点の中から、見事、最優秀の特選(1人)に輝いた。
 受賞作「炎の中の魔の手」(縦39㌢×横54㌢)は、応募テーマの一つだった「空想の世界」を選び、角を生やし、たくさんの手を持つ魔物を描いたが、どこか楽しげな雰囲気が漂う。
「“人間の多面性”を怖そうで優しい魔物で表現。たくさんの手は、超未熟児で生まれた私をこれまで支えてくれた皆さんへ感謝の気持ちを表しています」
 作品は審査員から「優れた造形感覚」と高く評価された。
 今春、同校の普通科文化教養コース美術専攻に進学。午後の授業はすべて美術という恵まれた環境の中、「芸術家か漫画家になりたい」と希望に胸を膨らませている工藤さんを訪ね、受賞の喜びなどを聞いてみた。


 「小さい時から絵を描くことが大好きで、時間があれば紙と鉛筆で何かを描いていました」とほほ笑む工藤さんは、小学1年の時、ザリガニを大きく描いた水彩画で児童絵画展に初入選。その後は落選が続いたが絵が好きな気持ちは変わらなかった。
 中学に入学し、「基礎から絵を学びたい」と美術部に入部。1年の時、空想の動物を描いた自信作を同美術展に出品したが落選し、がっかりしたという。が、2年に進級し、部の顧問教師が替わったことが転機に。
「“上手下手よりも自分の思いを表現することが大切”と教わり、目の前が明るくなりました」
 想像力を駆使した、自分の内面世界をいっぱいに表現した絵を描き続けた工藤さんは、昨年9月、「今度こそは」という思いで、美術展に向けた作品の制作を開始。すると鉛筆の下書きまでは順調だったが、彩色の段階で迷い、一時は画用紙を破りたい気持ちになったという。
 しかし、「鮮やかな色を使ってみたら」という顧問のアドバイスで、友達の筆遣いを参考に筆をたたき付けるようなタッチで色を塗り始めると、作品に奥行きが生まれ、1カ月後の10月、絵が完成した。
「最後は幸せな気持ちになりましたが、まさか特選とは…」
 12月18~20日、全応募作品が青森市民美術展示館に展示され、工藤さんは19日、同会場の表彰式に母親の徳子さん(41)と臨み、表彰を受けた。
 今年2月、工藤さん母娘おやこは海外視察研修(副賞)で6日間渡仏し、パリのルーブルやオルセー等の美術館などを見学。
 「ゴッホの自画像を間近で見て激しいタッチに感動しました」
 帰国後の3月、工藤さんは同市の教育長を訪ねて旅行の感想を報告。その模様は3月8日付の地元紙『東奥日報』に写真入りで報じられ、話題を呼んだ。

受賞作「炎の中の魔の手」

 そんな工藤さんは、母親教室で教えを学んでいる徳子さんの勧めで、小学3年生のころから小学生練成会に参加し、「いいことをすれば、いいことが返ってくる」と学び、実践。おとなしい印象だが、昨年、クラスメートの女子が男子からいじめられている様子を見て、勇気を出して注意し、めさせるという正義感も持っている。
「私もいじめられた経験があるので、黙っていられなくて…」
 母方の祖母で白鳩会支部長の村上巳恵みえさん(68)から、毎月『日時計24』をもらって愛読している工藤さんは、「高校生練成会にも参加してもっと自分を高め、ほかの人が描けないような新しい感覚の作品を描きたい」と語っている。