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自社が「グッドカンパニー大賞」を受賞

和歌山市の中村すすむさん


副会長の中村達さん(左)と兄で会長の中村公彦さん。本社工場にて

 和歌山教区栄える会相談役の中村達さん(74)が副会長を務める化学メーカーの新中村化学工業株式会社(本社・和歌山市、従業員180人)は、昨年11月、東京都台東区の(社)中小企業研究センター主催の「第43回グッドカンパニー大賞」で優秀企業賞(近畿地区)を受賞。今年1月、東京商工会議所(東京・丸の内)で表彰された。
 同大賞は、年1回、経済産業省、文部科学省、商工会議所等の推薦を受けた全国の中小企業の中から、経済的、社会的に優れた成果を挙げている企業を選んで贈られる歴史ある賞。今回は29社の中から、グランプリ(1社)、優秀企業賞(7社)、特別賞(2社)が選ばれた。
「グッドカンパニーの名に恥じないもっと素晴らしい会社にしたいと思いました」(中村さん)
 同社は、昭和13年、熱心な信徒だった中村さんの父親、彌次郎やじろうさん(故人)が創業した植物性染料の製造・販売を行う中村化学研究所が前身。その後、工業用塗料や樹脂を製造するようになり、社名を2回変更して現在に至っている。
 今回の受賞は、同社が環境に配慮した製品群の開発や海外マーケットの開拓等の企業活動が高く評価されたもの。
 具体的には、CO2の排出量が多い熱を使わず、紫外線を当てるだけで物体に着色できるUVインキ等の素材となる光硬化性樹脂や、有害な溶剤を使わずに済む水溶性の建築用塗料の素材となるエマルジョン(乳濁液)など、環境に配慮した製品を次々に開発し、商品化。さらに、平成16年までに本社工場、福井工場、東京支店、大阪支店、名古屋営業所の全5カ所でISO14001を取得している。
 一方、同社は、国内はもとよりドイツなどのEU諸国や中国など、海外の販路拡大にも力を入れている。
「“心に強く描いたもの、心で求めたものは必ず現れてくる”――との創業者の信念を今に受け継いで、研究開発しています」と中村さんが語る、創業者の彌次郎さんは、昭和12年ごろに腸チフスを患った際、『生命の實相』を読んでやされた体験の持ち主。その後、同33年から毎月1回、社員教育の一環として、教化部長や地方講師、さまざな分野の専門家を招き、み教えなどを学ぶ「人生講座研修会」を自社で開催。現在は、本社で隔月開催して約150人、福井工場で毎月約30人がそれぞれ研鑽している。このほか毎年、新入社員を宇治別格本山(京都府宇治市)の能力開発研修会に参加させている。
 「わが社には創業以来70年、一度も火事と事故と赤字がないのですが、これは生長の家の教えを社員が学び、互いに調和しているおかげだと思います」
 同社は昨年9月、中村さんの実兄で栄える会と相愛会の会員の中村公彦まさひこさん(77)が社長を次男の謙介さん(40)に譲り会長に就任。中村さんは専務を長男の誠作さん(39)に譲って副会長となり、世代交代を進めた。
 新社長も教えを基盤とした経営を継承。挨拶と感謝の大切さを強調し、会社の電話の応対時には、内外線を問わず、「ありがとうございます」と最初に感謝の言葉を発するよう徹底している。記者が取材で本社を訪れた際にも、すれ違う社員たちが明るく挨拶してくれる姿が印象に残った。
 中村さんは、父親の彌次郎さんの影響で幼少のころに教えに触れ、高校時代に『生命の實相』を拝読。入社後、一般練成会(宇治)に参加する一方、同社の研修会で教えを学んで信仰を深め、昭和54年、教区の栄える会の発足に尽力。平成7年から19年までの4期にわたり、栄える会会頭を務めた。
 現在も、仕事の傍ら栄える会相談役として活躍する中村さんは、「今後も環境に配慮した新製品の開発を通して世の中のお役に立てれば」と語っている。