
鹿児島県南九州市在住の聖使命会員で同市立知覧小学校2年の前田明奏さん(7)は、1年生だった今年2月、鹿児島県と宮崎県の小学生を対象とした「第46回南日本作文コンクール」(南日本新聞社主催)に作文を応募し、集まった144点の中から各学年の最優秀者1人(計6人)に贈られる「特別賞・南日本新聞社賞」を受賞した。
受賞作「わたしのランドセル」は、物を大切にする心、家族間の思いやりが素直な言葉で表現された心温まる作品。
その全文は、3月7日付『南日本新聞』朝刊に掲載され、「物を大切にする心を家族中で応援されていて尊敬します」などの便りが読者から寄せられるなど、大きな反響を呼んだ。
「うれしくて、返事を書きました」(前田さん)
6月中旬、薩摩半島南部の知覧に住む前田さんを訪ねた。
◆お下がりの赤いランドセル
自宅の玄関で出迎えてくれた前田さんは、ピンクの短めのワンピースに七分丈の黒のスパッツが似合う利発そうな女の子。4人きょうだいの末っ子で、上には高校2年の
受賞作は、「わたしのランドセルは、赤です。よこのすみっこのところと、かたのベルトのはしっこはちょっといろがとれて白くなっています」で始まり、姉が次に使う自分のためにランドセルを磨いてくれたり、母から「おねえちゃんを6年間守ってくれたランドセルだから、きっとあきちゃんのことも守ってくれるよ」と優しい言葉をかけられて“お下がり”のランドセルが大好きになる過程を、会話をはさんで生き生きと描写。
最後に、「6年生になるまでたいせつにつかおうとおもっています」と結んでいる。
審査員からは、「物を大切にする心や家族の愛情を素直な言葉でよく書いています。心を打たれました」との賛辞が。
◆作文に熱心な担任に導かれ
この作文を書くきっかけは、昨年4月、家庭訪問に来た担任の稲田直子教諭が、お下がりのランドセルを使わせている理由を母親で地方講師のさとみさん(46)に尋ねたこと。その際、さとみさんが作文にあるエピソードの一端を伝えると、「いいお話。いつか作文に…」と同教諭は目を輝かせたという。
半年後の10月、前田さんは、同教諭から作文を書くことを勧められると同時に、「お母さんと一緒に考えてね」と、ランドセルに関する質問(「姉がランドセルをふいているのを見た時の気持ちは?」等)が列記されたメモを手渡され、帰宅後にさとみさんと相談。後日、その回答を基に授業中に原稿用紙7枚(1200字)の作文を書き上げた。
◆毎日の日記で文章力を磨いて
日記を書くのが大好きな前田さんは、夏休みに絵日記を26日分も書き、2学期以降も、日記を毎日書いて学校に提出するなど、文章力を磨いている。
その一方で、「子供たちに正しい信仰を伝えたい」と願う父親で栄える会副会頭の浩之さん(47)とさとみさんの影響で、保育園児のころから姉や兄と毎回小学生練成会に参加。今も毎朝、家族と仏壇の前で先祖・両親に感謝してから、「私は神の子、仏の子、なんでもできます強い子よい子」等と祈っている。
動物好きで、「ライオンもトラも怖くない!」と胸を張る前田さんの将来の夢は「動物園の飼育員」。
物と動物を大切にする明るい心で、夢の実現は間違いなしだ。