TOP > Web聖使命 > 20100801号 > 記事

地元の防災に尽くして藍綬褒章

愛媛県今治市 尾鷹博司おだかひろしさん

毎月3回、消防車などの点検を行い
出動に備えているという尾鷹さん

 愛媛県今治市在住で聖使命会員の尾鷹博司さん(59)は、地元の消防団で36年、そのうち13年間分団長として、長年、地域の防災活動に貢献したことが認められ、今春、「藍綬褒章」を受章した。同褒章は全国で430人が選ばれ、愛媛県から尾鷹さんはじめ5人が受章した。
 伝達式は、5月14日、東京・霞ヶ関の総務省で行われ、妻の幸恵さちえさん(55)と共に出席。その後皇居に参内し、春秋の間で天皇陛下に拝謁はいえつし、お言葉を頂戴するという栄誉に浴した。
「私のような者がこんな大きな褒章を頂きうれしい反面、身の引き締まる思いです」
 尾鷹さんが消防団に入団したのは、昭和49年、23歳の時、近所の先輩に勧められたことがきっかけ。20歳から地元の獅子舞保存会で活動しており、「先祖代々住んでいる地元の安全も守りたい」と手を挙げた。
 日ごろは地元の造船会社(今治市)のクレーン技師として勤務しているが、ひとたび携帯電話に火事の一報が入ると、職場の了承の下、分団員38人のリーダーとして現場へ急行。消火や延焼防止に数多くの実績を重ねてきた。子育てや両親の介護の中で、後ろ髪を引かれる思いでの出動もあったが、「会社と家族の協力があったからこそ続きました。特に生長の家を信仰してきた妻の姿にも勇気付けられました」。
 妻の幸恵さんは、信徒の叔母の影響で小学生練成会に参加。昭和50年、20歳で夫の尾鷹さんと結婚すると、叔母から愛行される『白鳩』が心の支えに。夫の尾鷹さんも「生長の家は明るい教え」と共感し、その後、夫婦は2男2女に恵まれて家族で講習会に参加するように。
 ところが、平成10年、当時、一人で暮らしていた大学2年の長女が、引きこもりとなって大学に行かなくなり、また同居していたしゅうとめがアルツハイマー病の初期で暴言を吐いたり暴力を振るうように。思い悩んだ幸恵さんは、近所で薬局を営む白鳩会支部長の西本光代さん(68)に相談し、西本さんが開催する誌友会にすがる思いで参加した。

来島海峡を背景に妻の幸恵さんと

 「“教育ママ”で子供に厳しく接した自分を反省。真剣に教えを学び始めました」(幸恵さん)
 長女を“神の子”として礼拝、讃嘆に徹すると、長女は大学は中退したものの決意も新たに看護専門学校へ入学。姑には、美点を見て感謝の言葉を掛けて介護していると、すっかり穏やかになったという。
「消防団や獅子舞に多忙で、少し不満に思っていた夫にも、“地域に貢献する夫”と一層感謝できる自分に。夫も進んで介護に協力してくれるようになりました」(幸恵さん)
 尾鷹さんは、「妻は本当によく頑張ってくれました。その姿に励まされましたし、教えのおかげで、職場や団員の美点を見て、仕事や消防団活動に力を注ぐことができました。今後も夫婦仲良く感謝して、地域の防災に尽くしたい」と語っている。