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県の洋菓子コンクールで最高賞

長野県小布施町 中村和博さん

「夢を実現させている息子に感動しています」
と語る母親の恵子さん(左)と「和ちゃんは優しい子です」
と讃嘆する祖母のなか子さん(右)と

 長野県小布施町在住の聖使命会員で、長野市郊外にある洋菓子店「エスポワール」で洋菓子職人として勤務している中村和博さん(25)は、今年6月、「長野県洋菓子コンクール」(同県洋菓子協会主催)に出品した「飴細工」で、見事、最高賞を受賞した。「驚きましたがうれしい」と語る中村さんを訪ね、その喜びなどを聞いた。
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 コンクールは、6月1日~2日、松本市内のショッピングセンターで開催され、県内の洋菓子職人100人以上が技巧を凝らしたデコレーションケーキや飴細工、チョコレート菓子など133点を出品。このうち中村さんを含む6人が金賞に輝き、さらに中村さんは、その中でも最高の賞にあたる日本洋菓子協会連合会会長賞を受賞した。
「初の入賞で第1位の賞とは信じられず、何日間か気持ちがフワフワ浮いていました」
「自然」をテーマに制作したという中村さんの作品は、赤や緑、金色の花や小鳥などをかたどった高さ50㌢ほどの飴細工。砂糖を約200度に熱して飴状にして手で“花びら”や“葉っぱ”などの部品をつくり出していくが、飴細工の“光沢”も大切な要素で、手早い作業と微妙な温度調節が重要となる。
「一瞬の輝きをいかに飴に封じ込めるか、そのタイミングが難しかった」
 店の仕事では、7種類のケーキや、焼き菓子を担当して好評。コンクールでは、2日前まで1週間、閉店後の夜7時から深夜2時まで作品づくりに充てた。
「技量がまだおぼつかず、制作に時間が掛かりましたが、審査員には“デザインの斬新さ”が評価されたことが嬉しかったです。過去の失敗を生かし、チャレンジ精神でベストを尽くした甲斐がありました」
 そんな中村さんは、これまでにも、毎年10月、東京で開催の洋菓子の作品展「ジャパン・ケーキ・ショー東京」に、一昨年から2回、今回のコンクールには、昨年1回、合計3回にわたって飴細工を出品してきたが、いずれも、搬送中や展示中に壊れるという無惨な結果に。「美しく見せたい」という思いから、接着面の強化が足りなかったのが原因だった。
 しかし、今回は、接着面の強化を優先すると共に、その部分を花などで覆い隠して美しく見せ、どの度から見ても美しいという作品づくりを心掛けたのが、審査員に高く評価された。
「妥協せず頑張れたのも、“人間神の子無限力”を教えてくれた祖母のおかげです」

最高賞を受賞した飴細工作品。
100%砂糖で作られているという

 中村さんは5人家族で全員が聖使命会員。特に中村さんは、白鳩会員で祖母のなか子さん(82)の勧めで幼いころから生命学園や青少年練成会に参加。中学生の時は小学校練成会の運営を支援してお役に立つ喜びを知り、内気で大人しい性格が明るく積極的に。仲間とバンドを組んだり、高校ではダンス部に入り、地元の行事でブレイクダンスを披露するなど活躍した。
 高校3年の時、同級生が大学進学する中、中村さんは「目的なく大学へ行くより、好きな道に突き進もう」と洋菓子職人を志し、翌春から2年間、東京の専門学校で学んだ後、平成18年、現在の洋菓子店に就職した。
「小学生の時からケーキなどの菓子を作り家族に振舞っていましたが、失敗ばかり。だからこそ学校で勉強したいと思いました。美味しく作っていたら、職人になっていなかったかも…」
 こう目を細める中村さんの夢は、自分の喫茶店を持つこと。店内には大好きな音楽を流し、趣味で撮影した風景写真も飾りたい…。そんな夢の実現に向けて、技を磨き続ける中村さんだ。