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夫婦で264枚の天井画を奉納

広島県の木原實さん、厚子さん

「天井画を制作するご縁を頂いたことに
感謝しています」と木原さん夫妻

 美術団体に所属して絵画を制作している、広島県江田島市在住の聖使命会員、木原みのるさん(73)と、妻で地方講師の厚子さん(72)は、去る9月、自宅近くの浄土真宗本願寺派「寂静山見寿院 妙覚寺」の御堂みどう外陣げしん)の天井画264枚を夫婦で合作して奉納した。
 1枚が約50㌢四方の板からなる天井画には、1枚に1種類、合計約100種類の花が色鮮やかな油彩で描かれ、まさに百花繚乱ひゃっかりょうらんの光景が広がっている。
 木原夫妻はこれら264枚の絵を丸2年かけて無報酬で制作。絵の具などの材料費は、門徒約300人の寄進から捻出された。
「ご住職は涙ぐんで喜んでくださいました。私たちだけの力ではなく、皆さんの思いが一つの作品に結実したものと思います」と語る木原夫妻を訪ねて、制作の様子などを聞いた。
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 天井画の制作は、平成23年の親鸞聖人750回忌の記念事業として同20年9月に企画されたもの。同寺の副総代長で、かつて自作の油絵を同寺に奉納した実績のある實さんが、住職から制作の依頼を受けた。
「期限があったため、妻との合作を条件に引き受けました」
早速、夫妻で相談した結果、多くの種類がある花を1つずつ描いていくことで一致。
 合作の手順は、まず實さんが正方形の白いボードに直径約40㌢の円を描き、その内側に厚子さんが花の形を線画で描写。続いて、實さんがその花と背景を油彩で描いた後、厚子さんが微細な仕上げを施すというもの。
「誰が見てもきれいに見えるように丁寧に明るく描きました」(實さん)「ただただ無心になって描きました」(厚子さん)
すると次々と夫妻を後押しする出来事が…。例えば、實さんが「牡丹の花が描きたい」と思うと、旅先で寒牡丹が一面に咲く光景に出合ったり、「菊が描きたい」と思うと、テレビで菊の特集番組が放映された。また制作に必要な細筆が、知人の門徒から数回も届けられた。
「招神歌に“吾がわざは吾がすにあらず”とありますが、制作が神仏に導かれているように感じられました」(實さん)
 教えには、厚子さんが先に触れた。昭和45年、小学1年生だった長男の登司和としかずさん(46)が友達の誕生日パーティーに出席した時、菓子と旧『白鳩』をもらってきたことがきっかけ。
「“感想を聞かせて…”という友達のお母さんの手紙も添えられていたので読破すると、“心で思ったとおりの世界になる”と知って感激。早速、『生命の實相』もお借りしました」
 同年、厚子さんは「好きなことを伸ばしたい」と広島市内の絵画教室に通って油絵を学び始め、公募展にも出品するように。
 一方の實さんは、浄土真宗の信者だが、昭和54年、42歳の時に交通事故で大けがを負い、入院中、厚子さんの勧めで谷口雅春先生の講話テープを繰り返し聴いて教えに引かれ、退院後、総本山の一般練成会に参加。「“実相独在”の教えに共感して教えを学ぶようになりました」。

明るい色で花々が描かれた天井画

 そんな實さんも、絵が好きで61年、59歳から独学で油絵を始め、60歳でフェリー会社の船長を退いてから、本格的に制作にいそしむようになった。
 現在、夫妻は美術団体「関西綜美会」(広島市)の理事を務め、毎春の同会の美術展に100号の大作を発表。また厚子さんは、出講した誌友会や教区練成会(呉会場)で絵手紙の指導をすることも。
「総裁先生が真・善・美の表現を前面に出され、まさに“私たちの時代が来た!”という感じです」と語る厚子さんの傍らで、目を細めてうなずく實さん。
 光明化運動や芸術活動でも夫婦合作の活躍が楽しみだ。