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生長の家総裁が原子力利用の停止を訴えられる

ロンドンの一般講演会で


自然と人間の一体性を損なう原子力発電の利用停止を訴えられる生長の家総裁
(8月7日、コプソーン・タラ・ホテル)

去る8月7日、ロンドンのコプソーン・タラ・ホテルで、「一般講演会」が「神・自然・人間の大調和を祈る」をテーマに開催され、谷口雅宣・生長の家総裁と谷口純子・生長の家白鳩会総裁が、約150人の参加者を前に講話された。
 同講演会で、谷口雅宣総裁は東日本大震災の被害とその原因について詳しくご説明。福島第一原子力発電所の事故に触れられ、原子力エネルギーの完全停止を強く訴えられた。
 イギリスでは他国に先駆けて18世紀に産業革命が始まり、石炭や石油などの地下資源を大量消費する現代文明への道を開いたが、今回、その地でエネルギー利用のあり方の転換を説かれた意義は大きい。

 一般講演会で、谷口雅宣総裁は、16時10分から45分間にわたり、英語で講話された。
 総裁は、初めに神と自然と人間の本質的な一体性を強調され、私たちは自然の一部であり、自然も私たちの内にあるという意識を高めていくことをご提案。その理由として、意識は私たちが考え、話し、行為する基盤であり、その反映として環境を作り出していくことを示された。
 次に、この提案の前提となる生長の家の教義を、①神の創造された世界は完全で調和的②世界は私たちの心の反映③すべての宗教はひとつの普遍的な神から発している、の三つの柱で紹介され、実相と現象の違いや、現在意識と潜在意識からなる心の仕組みについてご説明。
 続いて、現代の科学と技術は客観性を目指し、多くの科学的発見と技術革新をもたらす一方、自然から分離し、核技術やバイオテクノロジーを生み出してきた経緯を説かれた後、今年4月、東日本大震災後の東北地方を訪問された経験にご言及。
 同震災に際して、経済的利益を求めるあまり、過去の警告や自然の力に対する先人の畏敬の念を無視したことにより、津波の被害が拡大したことを批判され、福島第一原子力発電所の事故について、地震が頻繁に起こる国土の臨海地域に建設するなど、事故に対する予防策が不適切だったことを指摘された。
 その上で、原子力エネルギーはその利用を減らしていき、可能な限り速やかに完全に利用を止めるべきと強く訴えられ、その理由として、同エネルギーは人間と自然との本質的な一体性とは対極にあることをご明示。放射性物質を厚い金属製容器に密閉して常に水で冷却するという利用方法は自然から生命を守る機能を奪うようなやり方と述べられ、核廃棄物を無害にする手段を私たちはまだ持っていないことを強調された。
 また、環境は私たちの心を反映していることをご強調。経済的に「強いほどいい」という考え方が広く社会全体の心に浸透して、核兵器や原子力エネルギーという生物と相容れないものとして現れていることを指摘され、人間と自然とのこうした不調和は、神の創造された世界の実相を反映させるために正されなくてはならないと訴えられた。
 続いて、震災後に発表された「自然と人間の大調和を観ずる祈り」の一節を紹介され、生長の家が神・自然・人間の一体性という信念に深い関心を持つ理由について、手に触れることのできるものはそれ自身によっては動かず、欲望や希望、信念等の目に見えないものによってのみ動かされるとご指摘。
 さらに、信念は実行に移さなければならないことを強調され、温室効果ガスを減らし、ライフスタイルをより自然に優しいものに変えるために、生長の家国際本部を山梨県北杜市の「森の中のオフィス」に移転するプロジェクトが進められていることを紹介された。
 また、生長の家が提供できる素晴らしいことのひとつは、心の底からの希望や真の夢は、神の創造された実相の世界にすでに実現しているというメッセージと述べられ、私たちの仕事と使命はこのイメージの写しをこの世に表し出し、芸術家や建築家のようにプロセスを楽しむこととご明示。
 最後に、より深く学ぶためにロンドンをはじめヨーロッパ各地で開催されている誌友会への参加を促された。
 一方、谷口純子・生長の家白鳩会総裁は、総裁に先立ち、15時25分から同じく英語で25分間ご講話。
 白鳩会総裁は、世界は唯一絶対の善一元の神によって創られ、人間はその神の最高の自己実現で、人間の命には神の善が宿っていると示され、悩みや苦しみのある「現実」は人間の心によって作られた仮の存在とご説明。
 身・口・意の「コトバの力」を明るい方向に使うことによって、自分の運命を望む方向に動かしていけることを示された。
 続いて、心の傾向を変えていくために、日々の出来事の良い部分だけを書く『日時計日記』を勧められ、あくせく動き回って表面的に色々なことをするよりも、自分の心と行動に正しい習慣性を与える方が、運命や環境を変化させるのに効果があるとご指摘。

 また、書き方について、特別なことではなく、普段当たり前と思っている些細なことを書き続けることが成功の秘訣とアドバイスされ、参加者が幸せな人生を歩むことを祈られた。
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 総裁ご夫妻は、7月30日~ 31 日、ドイツ・フランクフルト市で、2011 年度の「世界平和のための生長の家国際教修会」をご指導。8月1日~2日、ドイツ南西部の環境先進都市フライブルクを視察され、7日の「一般講演会」を終えられた後、ヨーロッパご巡錫のすべての行程を終えて11日に帰国された。