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建築誌が“森の中のオフィス”を紹介

CO2排出ゼロとエネルギー自給のオフィス

“森の中のオフィス”は『新建築』に
3ページにわたって紹介された

 平成25年3月の完成を目指し、山梨県北杜市の八ヶ岳南麓に建設が進んでいる生長の家の“森の中のオフィス”の環境に配慮した設計が、このほど建築総合専門誌『新建築』平成24年1月号(新建築社発行、A4変型判、月刊)に掲載された。
 同誌は、大正14年創刊の歴史ある専門誌で、国内の新たな建築作品を中心に、建築界が直面しているさまざまなトピックスを紹介。同号では「技術を集結する 東日本大震災を経た実践」と題し、震災後に注目の高まっている省エネや安全のための技術を特集し、鹿島建設、竹中工務店、大成建設など大手ゼネコン(総合建設業)6社が、手掛けている環境配慮や耐震構造などに優れた建築物9件を紹介している。
 “森の中のオフィス”は、設計施工を担当している清水建設が3ページにわたって紹介。まず、「自然と人とが共生するモデルづくり」という建設理念の下、現在原宿にある生長の家国際本部を八ヶ岳に移転する計画であることを説明。続いて、最先端の省エネ・環境技術を結集し、“CO2排出量ゼロ”と“エネルギー自給”を目指していることが述べられている。
 具体的には、敷地の高低差を利用して、自然通風、自然採光を最大限利用するほか、ガラスには高断熱仕様を施し、自然光とLED照明を利用した照明システムなどによる省エネルギー化を図ることが挙げられている。
 また、日照率の高い地域特性を生かして太陽光発電パネルを屋根全面に設置し、地元間伐材を利用したバイオマスガスによる発電、木質ペレットボイラーを使用など、自然エネルギーの積極的な活用に触れている。
 さらに、地上2階建ての木造建築のオフィスは、県産材を使用し、FSC(森林管理協議会)のプロジェクト認証を取得して生態系サイクルに配慮すると同時に、建設段階でCO2削減を図ることが紹介されている。
 一方で、豊富な図版を掲載。オフィス(予想)の模型写真をはじめ、平面図と断面図、自然通風、自然採光の仕組みや、オフィス全体のCO2削減効果の数値などについて、図やグラフによって詳しく説明されている。
 清水建設の設計本部集合住宅・社寺設計部上席設計長の青木裕一氏は、「建物の竣工前に図面やデータを公表することは少ないですが、環境配慮という建築界の大きな流れの中で、“森の中のオフィス”が完全な“CO2排出量ゼロ”を打ち出している点で最先端を進んでいるプロジェクトと考え、紹介させていただきました」と語っている。
 同オフィスが建築界に大きな注目を集めることで、建築設計やエネルギー利用などについて環境保全への取り組みが一層伸展することが期待される。