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精神障害者をグループホームで支援

愛媛県西条市の塩田みどりさん


「利用者が明るく元気にしてくれることが私の喜びです」と塩田さん

 「定年退職後は、保健師の経験を地元で生かそうと現役時代から考えていました」
 この思いを実現させたのは、愛媛県西条市の白鳩会員で、平成22年から、女性の精神障害者のためのグループホーム「さくらの家」(同市)でサービス管理責任者を務めている塩田みどりさん(63)。塩田さんは、昭和45年から38年間、愛媛県庁で保健師として働いてきたが、平成20年の定年退職後、自らも統合失調症の弟(59)を支えながら、精神障害者とその家族を支援する活動に取り組んでいる。
 そんな活動の様子が、昨年6月には地方紙『愛媛新聞』で取り上げられ、話題を呼んだ。
 「神想観を実修していると不思議と何事もスムーズに進みます」と語る塩田さんに、日ごろの活動や教えとの出合いについて聞いてみた。


 「さくらの家」は、JR伊予西条駅から車で5分、閑静な住宅街の一角にある2階建ての住宅(4LDK)を活用して精神障害者の受け入れ施設とし、22年、NPO法人石鎚グループホーム「さくらの家」として認可された。現在、20~60代の統合失調症の女性4人が共同生活を送り、塩田さんともう一人のスタッフが毎日交代で訪れている。また、平日は看護師が巡回して4人の診察に当たっている。
 記者が塩田さんに伴われてホームを訪れた日、20代の女性1人は仕事で不在だったが、ほかの利用者3人が、「こんにちは。どうぞこちらへ」と笑顔で出迎えて、リビングに案内してくれた。
 記者が「暮らしやすいですか?」と尋ねると、40代の女性は、「4人で協力し合えるので心強い。塩田さんはとても愛にあふれた素晴らしい方です」と明るく答えてくれた。
 しかし、ホームに入所当初の4人は、表情も暗く、こもりがちになったりしていたという。そんな利用者に塩田さんは日ごろから、思い思いの話に花を咲かせながら、一人一人の美点を讃嘆することを心がけてきた。
 「うれしかったこと、良かったことを分かち合ってきました。何事にも神様にお任せする思いで“大丈夫よ!”と声を掛けています」(塩田さん)
 読書が好きだった塩田さんは、中学生のころ、父親が知人から愛行されていた『光の泉』(当時)を読み、教えに触れた。結婚して長男を出産後、夫やしゅうとめと子育ての意見が食い違ったり、悩んだりした時もあったが、『生命の實相』や『白鳩』を繰り返し読んで解決してきたという。
 平成13年、夫が肺がんとなり、手術は無理と言われたが、転移した脳腫瘍のうしゅようを摘出することに。それが一層信仰を深める機会となった。
 塩田さんは、近所の地方講師に相談して、毎週日曜日、講師宅の早朝神想観に通い始めたほか、誌友会や講演会などにも熱心に参加。その間、仕事と夫の看病にも励んだ。
 「夫は、脳腫瘍を摘出して自宅に戻り、4年間生かさせていただいて17年10月に他界しました。夫の肉体は無くなりましたが、夫は私の心の中に生き続けて応援してくれていると思います。こんな気持ちになれたのも教えのおかげ。障害者たちも一所懸命に生きていて、そのままで素晴らしい!と思えるようになりました」
 塩田さんは、平成19年、若葉支部支部長となり、自宅で毎月誌友会を開催。22年、地方講師も拝命して、現在、月1回の出講を行っている。
 「さらに信仰を深めるとともに、精神障害者が自立して活動できるような環境もつくっていきたい」