TOP > Web聖使命 > 20121001号 > 記事

官公書展で、見事、特選

東京第一教区 中村 ゆうさん


「書道の表現力は無限。様々な書き方に挑戦したい」と語る中村さん

 東京都港区在住の青年会員、中村優さん(28)は、去る7月、東京都美術館で開催された「第47回官公書展」(主催・官公書道連盟)で、見事、特選を受賞した。
 同展には280人が出品。このうち特選は、最上位の文部科学大臣賞、都知事賞などの6つの賞(11人)に次ぐもので、13人が受賞した。作品は、去る7月25~31日、東京都美術館(台東区)に展示された。
 中村さんの作品は、中国の唐代の詩人、錢起せんきの漢詩「送僧歸日本」を書いたもの。文章は「上國隨縁住 來途若夢行 浮天滄海遠 去世法舟輕 水月通禪寂 魚龍聽梵聲 惟憐一燈影 萬里眼中明」──日本に帰国する留学僧を見送る場面を描いた詩で、日本について書かれた漢詩は珍しく、僧を見送る情景や別れの悲しさが思い浮かび、ひきつけられたことから選んだ。
 筆を持った時、文字にメリハリをつけながらも、全体が調和するように心掛け、何度も書き直して完成したという。
 「自分には遠い賞だと思っていたので驚きましたが、書道教室の先生や先輩の指導のおかげと感謝しています」

◆3歳で書道と出合う
 書道を始めたのは、3歳の時。両親に連れられて近所の書道教室に通い始めたのがきっかけ。初めは筆で図形を描くだけだったが、それを両親に褒められて書道が好きになったという。
 その後も書道を続けたが、その魅力に目覚めたのは高校に入学してから。授業時間が毎週3時間ある書道の授業を選択し、3畳ほどの紙に特大の筆で書いたり、仮名文字などのさまざまな書き方を学んでいるうちに、文字の配置や線のかすれ方、墨の濃さなどで、無限に表現ができることに気付き、魅了された。  その後、中村さんは、書道教室に通い続けて腕を磨き、官公書展では、これまで佳作で入賞した経験もある。
 「神想観の心境と、書を書いている時の心境がとても似ているので、教えを学び、行じることで、ますます集中して書が書けるようになりました」

◆書道と伝道にいっそう励みたい
 中村さんは、熱心な信徒の母親の千恵子さんの影響で、幼稚園のころから、母親教室に連れられたり、青少年練成会に参加して教えを学んできた。
 しかし、自ら教えを求めたのは、平成15年、高校3年生の時。卒業後の進路に悩んでいた中村さんは、東京第一教化部で開催されていた大学生誌友会に参加。そこで温かく迎えられ、和やかな雰囲気にも引かれて、すぐに青年会員になった。
 その後、普及誌4誌(当時)を熱心に読み、誌友会に参加しするなどして教えを学ぶようになり、翌16年には、地元の区民センターを借りて、誌友会を開催するように。


東京第一教区の青年会の仲間たちと
(前列右端が中村さん)

 「ひたむきに教えを学び、努力を続ければ、一番良い道が開けると思えるようになりました」
 さらに、17年、単青委員長、翌18年、光明実践委員を拝命し、誌友会や花のつどいなどにも出講するようになった。
 すると、19年には、東京第一教化部から声が掛かり、奉職。同年、教区青年会事務局長を拝命して活躍している。
 現在も書道教室に週1回通う中村さんは、「書道はどこまでも探求できるので、生涯続けていきたい。進路で悩んだこともすべて無駄ではありませんでした。ですから、多くの人に若い時から教えを知らせて、幸せになってもらいたいです」と、書道と伝道の抱負を語っている。