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生徒と作った“応援キャンドル”を被災地に

青森教区 栩内とちない伸子さん


生徒6人と共に作った
色とりどりの“応援キャンドル”

 去る3月、青森教区の白鳩会員で同県立七戸養護学校の教諭を務める栩内伸子さん(42)は、同校の生徒6人と共に、東日本大震災の被災者に向けた“応援キャンドル”100個を製作し、被災地に応援メッセージを添えて贈呈して喜ばれた。
 これは、昨年11月、栩内さんが担任を務めていた知的障害を持つ中学1年のクラス(生徒6人)で、毎週火曜日の総合的学習の時間に、東日本大震災をテーマとして取り上げた時、生徒から「震災当日、停電してとても怖かった」「ろうそくがあればよかった…」などの発言を受けて、栩内さんが「キャンドルを被災地に贈って応援しよう」と発案して実現したもの。
 早速、クラスでは翌週の授業から、ろうそく作りを開始。栩内さんは、仏具用のろうそくを用意。生徒はそれをレジ袋に入れてハンマーで砕くと共に芯を除去。それらを湯煎し、ろうを溶かしながら、そこに生徒が好きな色(1色)のクレヨンを少し切って混ぜ合わせた。さらにたこ糸を割り箸に挟み、紙コップに垂らして新たな芯とし、溶かしたろうを流し込んだ。その後、冷まして紙コップをはずすと、紙コップ型の大きなろうそくが出来上がった。
 こうして、今年2月末まで、赤、青、黄、緑など色とりどりのキャンドル108個が完成。3月、生徒たちは、その中から100個のろうそくを段ボール箱に詰め込み、箱の上面や側面いっぱいにマジックで「がんばってください!」「応援しています」「震災のことを忘れません」などのメッセージを書き込み、宮城県石巻市で震災復興活動を行い、栩内さんも活動している「め組ジャパン」に送ったという。
 「担当者から、電話で、“大切に使います”という連絡をもらいました。すぐ生徒たちに伝えると、生徒たちは、“やったー!”と満面の笑顔で喜んでくれました」
 一方、栩内さんは、残ったキャンドルを生徒に1個ずつ家に持ち帰らせて、保護者宛ての連絡ノートに「当たり前に使ってきた電気や水道に感謝する大切さをキャンドル作りを通して伝えてきました。ご家族でも話し合ってみてください」と伝えた。
 すると、ほとんどの家庭では、大震災から1年たった今年3月11日に合わせて、キャンドルをともしながら、家族のありがたさや電気の大切さについて話し合ったという。
 「他人を思いやる気持ちや当たり前に感謝する心を持ってほしいとキャンドル作りに挑戦しましたが、それが生徒だけでなく、家族の皆さんにも伝わったのが嬉うれしかったです」

◆ボランティアは継続中
 そんな栩内さんは、平成3年、大学2年の時、信徒の母親の勧めで、本部練成道場(東京・調布市)の一般練成会に参加し、万教帰一の教えに感動。以来、大学生練成会に参加するなど教えを学び始め、翌年、青森青年会委員長を拝命して青年会活動を開始。その後、教区光明実践委員会議長、教区青年会委員長を務め、現在は、白鳩会と生長の家教職員会で活動を続けている。


「これからも生徒たちと共に
支援していきたい」と語る栩内さん

 一方、栩内さんは、東日本大震災の被災地で、ボランティア活動を継続中。昨年7月から、先の「め組ジャパン」の活動に土日の休日を利用して青森市から参加。趣味の料理作りを生かして、石巻市内で活動するボランティアスタッフのための食事づくりを行っている。
 栩内さんは、「被災地の現状やボランティア活動の様子を多くの人に伝えることが“支援”になるという思いで、学校の教師や生徒たちに写真を見せながら話してきました。今後も、それらの報告と合わせて、人や物に感謝する大切さを伝えていきたい」と語っている。