TOP > Web聖使命 > 20121101号 > 記事

仕事、運動、絵に勤しみ 生光展賞に輝く

神奈川県の山本由紀子さん


受賞作の前で。「モデルの手足が自然に見えるように何度も描き直しました」と山本さん

 今年の第34回生光展(10月8日~14日)では、主婦として家事や仕事、白鳩会活動を続けながら趣味で日本画を制作している神奈川県綾瀬市在住の山本由紀子さん(70)が、最優秀の生光展賞に輝いた。
 山本さんの受賞作『ジャスミンのかほり(スリランカの踊り子)』(日本画、100㌢×73㌢)は、ジャスミンの花を散りばめた淡いサンゴ色の背景にスリランカの民族衣装を着た踊り子2人が並ぶ異国情緒あふれる作品だ。  生光展の審査員からは、「しっかりした技術に裏打ちされ、衣装の赤と黒の対比が画面を引き締めている」と高い評価を受けた。
 「美しい民族衣装に引かれて、1年かけてじっくりと描いた作品が最高の賞を頂けて光栄。子育て中を除いて絵を描き続けてきて良かったです。これを励みに一層精進したい」(山本さん)

*日本画の奥深さに魅力を感じ

 山本さんは、信徒だった母親の影響で幼いころ教えに触れ、高校時代、生長の家本部の早朝神想観に通ったことも。
 中学・高校と美術部に所属して、美術大学への進学を望んでいたが、経済的な理由で断念。が、就職し、結婚して4人の子息を授かってからも、「絵を描きたい」という思いだけは持ち続けた。
 「“必ず道は開ける”と信じていました」
 再び絵筆を持ったのは、四男のあきらさん(34)が幼稚園に入園した昭和57年ごろ。近所の地区センターで開かれた水墨画教室に通うようになった。
 2、3年後、教室で、日本画を描いた時に色の美しさに目覚め、以後、県内のカルチャーセンターで日本画を習い始め、今日まで約28年、日本画を描き続けて、地元の公募展にも毎年出品を続けている。
 「日本画は絵の具の扱いや色作りが面倒なのですが、深みのある表現ができるのが魅力です」
 生光展には、平成15年から10年連続で入選し、昨年、生長の家芸術家連盟の運営委員に任命された。
 一方、山本さんは、平成3年ごろから絵の具代を捻出するため、共済(保険に類似した保障事業)の普及のアルバイトを始め、これまで続ける傍ら、11年には、白鳩会の綾瀬中支部支部長を拝命し、隣の支部と合同で誌友会を開催するように。
 「誌友会が単独で開ける会場が欲しいと祈っていたら、4年後、隣家が空いて購入でき、誌友会場兼アトリエになりました」
 仕事で訪問した家で悩みを打ち明けられて誌友会に導き、白鳩会員になった人も。
 「絵の制作、白鳩会活動、アルバイトが、よい影響を与え合い、生活が充実しています」


夫の嘉紀さんとアトリエで

 *夫の良きサポートを受けて

 そんな山本さんを支えているのが、夫で聖使命会員の嘉紀よしのりさん(71)。木工が得意で、山本さんが新しい絵を描くたびに、日本画の和紙を張るための木製パネルを制作し、「妻の絵画制作を応援しています」と心強い味方だ。
 山本さんも、「夫の協力のおかげでここまで描き続けることができました。だから“私より長生きしてね”と言ってるんです(笑)。作品を描きためて、個展を開くのが夢です」。愛嬌のある笑顔がひときわ輝いた。(こちらに関連記事)