TOP > Web聖使命 > 20130201号 > 特集 熟年期を味わい深く生きる! > 記事

短歌や俳句は私にとっての“自分史”

北海道滝川市の宮田恵美さん(83)

今年1月の短歌会で
会員一人一人が作った短歌を、
展示用に短冊に清書する宮田さん

 「一輪に笑顔もらゐし誌友会」「春待ちて銀輪みがくつまの笑みわれもエコしてペダルで愛行」――こんな温もりのある情景を描写した俳句と短歌を短冊に毛筆でしたため、玄関に飾っているのは、地方講師で短歌と俳句が趣味の宮田恵美さん。
 「自身の生き様を“自分史”に記録する気持ちで短歌や俳句を作っています。それらがいつか誰かに伝わるんじゃないかと思うと楽しみ」
 宮田さんは、俳句歴が約50年、短歌歴は約40年というベテラン。今も句会と短歌会に毎月1回ずつ参加し、新作を発表して研さんを続けている。
 「枕元にメモとペンを置いて、作品のいいアイデアが浮かんだら、すぐに書き留めています」
 「書と絵も好き」という宮田さん作の絵手紙を見ると、墨彩画に「明けまして 今年はよい年 コケコッコー」「年はじめ あいさつ申す 主役ざる」などの句が添えられていて、ユーモアたっぷり。
 一方、短歌や俳句の実習を取り入れた誌友会にも出講。参加者には「見たものをそのまま素直に表現すればいいですよ」「感動を伝えましょう」などとポイントを話し、気楽な創作を勧めている。
 教えに触れたのは昭和52年、「いい話があるから聞きにこない?」と地元の白鳩会支部長から誌友会に誘われたのがきっかけ。当時、闘病中の夫と4人の子を抱え、保険外交員として働いていたが経済的に苦しく、わらにもすがる思いで参加した。
 「誌友会で明るい面を見て感謝することを学び、仕事で車を運転中にも、電柱から対向車に至るまで、目に入るものすべてに“ありがとうございます”と唱えていると、営業成績も上がりました」
 56年には念願の一戸建てを購入し、自宅で誌友会を開始。75歳まで活動と仕事を両立させた。
 「入信前、人と会うのが苦手だった私がこの仕事を続けられたのも“自他は一体”と学んだおかげ」
 今年6月、宮田さんは、自身の短歌や俳句などの作品と、夫の為一ためいちさん(87)が石や石炭などを削って自作した岩絵の具で描いた絵画を展示する初の“夫婦展”を深川市内で開催する予定。「教化部までの長距離を運転して出掛ける私を気遣ってくれる主人に感謝を込めて、この夫婦展を成功させたい」

みやた・えみ
北海道秩父別ちっぷべつ町在住。空知教区地方講師。こほろぎ短歌会、秩父別交竜吟社(俳句)所属。雅号は麗花。

>> next