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東日本大震災追悼式に、町代表として参列

福島県双葉町から避難している 根本貞子ていこさん

本部練成道場の食堂で奉仕を続ける根本さん

 去る3月11日、東京都千代田区の国立劇場で開催された、政府主催の「東日本大震災二周年追悼式」に、福島県双葉町の代表として参列したのが、原発事故で、同町から避難して、現在も、東京・調布市に在住する白鳩会員・根本貞子さん(74)。
 根本さんは、式典で、同県のほかの市町村代表と共に献花を捧げ、式典後、『読売新聞』の取材に応じて、翌12日、「2年間、夫への思いを常に抱いてきた。少しでも供養になれば」というコメントが掲載された。

◆震災、原発事故、夫との死別

 根本さんの双葉町の自宅は、福島第一原子力発電所から、3.5㎞の距離で、今も警戒区域として立ち入りが制限されている。
 2年前の平成23年3月11日、根本さんは、夫の壽男ひさおさんが食道がんで入院していた南相馬市の病院で被災。夕方、自宅に戻ると、棚から落ちた食器などが散乱していたが、幸い大きな損壊はなく、電気も通っていた。繰り返す余震で、眠れない夜を過ごしたが、翌朝、町内の有線放送で、原発事故による避難の呼び掛けを聞いた。着の身着のままで車を運転し、約60㎞西にある川俣町の飯坂小学校に避難したが、そこで原発事故の詳細を知り、「もう家には帰れないと思いました」という。
 夫は、その後、福島市内の病院に搬送されたが、看護の甲斐かいなく、その4日後に昇天。根本さんは、福島市で葬儀を済ませた後、夫の遺骨を持って仙台市の長男夫婦の元に身を寄せた。
 その後、同年5月から、横浜市の次男夫婦の元に移ったが、本紙『聖使命』で、本部練成道場が原発事故の避難者を受け入れていることを知り、同月23日、同練成道場へ向かった。

◆亡き夫に導かれて

 根本さんが教えに触れたのは昭和38年。職場の人間関係で悩んでいる時、知人から手渡された『白鳩』を読んだのがきっかけ。教えに感動した根本さんは、本部練成道場の練成会で学び、地元の誌友会にも参加。やがて白鳩会で活動するようになり、平成9年から、福島教区連合会副会長を6年間務めた。
 夫は信仰に無関心だったが、平成21年、食道がんと診断され、本部練成道場の練成会に参加して信仰に振り向き、「次は夫婦揃って練成会を受けに行こう」と約束していた。
 「夫がみ教えに触れて、霊界に旅立てたことは最高の救いです。夫が私を本部練成道場に導いてくれたのだと思います」

福島県双葉町の自宅(震災前)

 根本さんは、同練成道場で、開催されるすべての練成会を受講する一方、行事がない時は清掃などの奉仕をして生活した。
 「佐野一郎総務をはじめ、職員の皆さまが、本当に温かく優しく迎えてくださり、日ごとに心がいやされ、元気になりました」
 同年9月から、知人の紹介で道場近くのマンションに住み始めたが、少しでもお役に立とうと、毎日、自転車で同練成道場に通い、現在も、食堂で調理や配膳の奉仕を行っている。
 根本さんは「これからも一日一日を大事に生きて、奉仕を続け、神様にご恩返しをしていきたい」と笑顔で語っている。