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植樹費を寄付し、市の公園緑化に貢献

長野市 中嶋君忠さん


昨年植樹したミツバツツジが花を咲かせて喜ぶ中嶋さん。
「山一面に花咲くのを楽しみにしています」

 一昨年と昨年の2回、長野市の茶臼山ちゃうすやま恐竜公園の植栽整備費として1千万円ずつ寄付し、市や住民と協力して植樹した栄える会会員がいる。同市で、畜産用の施設や機械を製造・販売する「(株)中嶋製作所」(従業員約100人)の取締役社長、中嶋君忠さん(73)だ。中嶋さんに、いきさつや植樹の喜びを聞いた。
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 サクラの花が見頃を迎えた4月半ばの長野市。JR篠ノ井駅から徒歩10分の会社で、中嶋さんは、笑顔で迎えてくれた。
 「一昨年、わが社は創業90周年を迎えましたが、その記念事業として植樹を行い、地元に恩返ししたいと思ったのです」
 中嶋さんは、平成23年、長野市に植栽整備費を寄付。11月13日、同市は、茶臼山恐竜公園で植樹イベントを開催して、中嶋さんの念願がかなった。
 当日は、生長の家信徒や地元住民、ボランティア団体のメンバーなど約300人が集まり、同公園内の斜面約5,000㎡に、高さ1~2mに育ったミツバツツジやハナモモなどの苗木約2,700本を植樹した。  さらに昨年も、中嶋さんは植栽整備費を市に寄付し、市は11月11日、同公園で2回目の植樹を実施。当日は、地元の4つの小学校の児童を含む約300人が参加し、前年の隣接地約1,000㎡に、ミツバツツジの苗木約2,000本を植樹した。
 卒業記念で植樹した小学6年生から、「中学生になったら見に来たい」といった声や、「花が咲くのが待ち遠しい」などの感謝の手紙が、中嶋さんの元に数多く寄せられたという。
 「自分たちで植樹することで、自然を大切にする心が芽生えてくれたらうれしいですね」(中嶋さん)
 山や川など豊かな自然が残る長野市に生まれ育ち、子供のころから虫を捕ったり、花を育てるのが好きだったという中嶋さんは、市内の小学校や幼稚園に魚を育てるための水槽を寄贈してきた一方、平成5年、同じ茶臼山恐竜公園で、ヤマボウシやサクラの苗木132本を地元のロータリークラブのメンバーと共に植樹したこともある。


二十年前に植えた桜とともに
(恐竜公園にて)

 「毎年、この公園に来て、自分が植えた桜の手入れをして、花の咲く樹をもっと増やしたいと願っていたので、それが実現しつつあることがうれしいです」
 中嶋さんは、昭和40年、25歳の時、中嶋製作所に入社し、同年12月、社長で父親の中嶋一雄さん(故人)から会社を受け継いだ。しかし、当時は経営不振が続いて、“自分がリードせねば…!”と営業に走り回るなど無理を重ね、度々体調を崩して会社を休んだという。
 教えに触れたのは、翌41年。得意先の信徒の勧めで、生長の家本部練成道場(東京・調布市)の一般練成会に参加。
 「“笑って健康になる”と教えられて、行事中は笑いの練習に明け暮れました。すると練成会が終わるころにはすっかり元気になって仕事に復帰し、その後、会社の業績もどんどん伸びていきました」
 中嶋さんは、経営の傍ら、商工会議所の副会長や、市の開発公社の理事など、合計40の役職を務めて地域に貢献。「今年はオオムラサキの繁殖を目指して、エノキの木の植樹も計画しています」と目を輝かせている。