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“森の中のオフィス”落慶式を開催

宗教者が協力し、自然と人間の共存を 生長の家総裁がお言葉


“森の中のオフィス”の落慶式で、緑の森を背景にお言葉を述べられる谷口雅宣・生長の家総裁(イベント・ホール)

 「万教包容の神示」が天降った同じ月日の去る7月7日、八ヶ岳南麓の森は、生長の家が目指す神・自然・人間が大調和した“新しい文明”への幕開けを祝福する歓喜に満ちあふれた。
 “森の中のオフィス”落慶の日。朝霧は晴れ、雲間から太陽の光が差し込んだ。周りの森では、式典を祝うようにホオジロの澄んださえずりやエゾハルゼミの鳴き声の合唱が続いていた。
 オフィス入口からカラマツの木立に囲まれた道を目を輝かせて歩く参列者たち。木の香りが包まれたイベント・ホールを見渡し、互いに笑顔を交わした。
 落慶式は、同ホールで開かれ、代表者会議の構成員、監事、長老、本部直轄練成道場総務、関係団体代表者、工事関係者、招待者ら464人が参列した。
 式典は、午前10時開始。深紅の緞帳どんちょうが上がり、舞台上の椅子に腰掛けられた生長の家総裁ご夫妻のお姿が現れると、参列者から大きな拍手がわき起こった。
 聖歌隊の先導による聖歌『実相を観ずる歌』斉唱、勅使川原淑子・参議の「大調和の神示」の奉読と進み、磯部和男・副参議長が招神歌かみよびうたを朗唱。その間、舞台奥中央の実相額が静かに上がり、舞台後方を覆っていた赤い幕が両側に開かれると、舞台の背後一面の大きな窓から、外に広がる緑の森が現れ、瞑目合掌を解いた参列者は、屏風絵のような美しさに息を飲んだ。
 次に、谷口純子・生長の家白鳩会総裁が「有情非情ことごとく兄弟姉妹と悟る祈り」を奉読され、その後、大塚和富・参議長の先導により、『大自然讃歌』を一斉読誦。続いて、大久保恭子・参議が大調和みすまるの歌を朗唱。最後に、谷口雅宣・生長の家総裁がお言葉を述べられ、午前10時56分、式典は、滞りなく終了した。
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 谷口雅宣総裁は、22分間、お言葉を述べられた。
 総裁は、生長の家が昭和5年、谷口雅春大聖師と谷口輝子聖姉によって立教された当時、お二人は現在の神戸市に住んでおられたが、宗教運動は日本の中心で行われるべきとのお考えで、同9年に東京に居を移されたことに言及。
 それから約80年の歴史の中で、最も顕著な変化は日本の都市化と指摘され、新宿の高層ビル群や、本部事務所の総裁の執務室から撮影された六本木ヒルズなどの写真をスクリーンでご紹介。都会から八ヶ岳の森の中への移転に伴い、運動にも変化が必要と強調された。
 また、宗教には環境や時代の要請に応えながら、一つの真理を護持して発展させていくという難しい課題があると述べられ、運動の初期の目的を忘れないように、敷地内に3つの施設を導入したことをご紹介。原宿から移設された神像、新たに建造された七重塔しちじゅうのとう、そして教えにちなんだ名前を掲げた5つの橋を示され、そのうち神像と七重塔の意義を説明された。
 それによると、神像は聖書の「ヨハネの黙示録」に由来し、すべての宗教の本源は一つであるという万教帰一の教えのキリスト教的な象徴。一方、七重塔は「一仏一切仏」を象徴し、万教帰一を仏教的に表現していることを明らかにされた。
 続いて総裁は、神像と七重塔が設置された万教包容の広場は、各宗教が共通点を互いに認め合い、協力していく時代が来ているという認識から生まれたことをご教示。地球環境の悪化に伴う生物種の絶滅や食糧難といった問題があり、これからも犠牲者が増えることが予見できる中で、信仰者として何もしないことは許されないと強調され、日本の足元にある原因の解決に全力を傾注することを訴えられた。

真新しい木造のイベント・ホールを埋めた参列者

 特に、東日本大震災で分かった戦後の日本の中央集権化と地方の衰退を憂慮され、生長の家が目指しているのは、地方が主体性をもち、その地の自然を大切にして、文化を発展させることとご説明。今後の活動の目的として、CO2排出ゼロ、エネルギー自給、自然保護、地域貢献の4つを挙げられた。
 具体的な内容として、二酸化炭素を排出せず現代人として生活していくが、エネルギーを特定の企業に頼っていたのでは、発言権や行動の自由が束縛されてしまうとご指摘。また、日本では戦後に植えられた木が収穫期を迎えているにもかかわらず林業が衰退している現状を示され、森林資源やバイオマスの活用を強調された。
 さらに、同じ志をもったできるだけ多くの人と共に、自然と人間とが共存していく生き方を、この地を拠点にして進めていくことを明示され、目的完遂への決意を力強く述べられてお言葉を結ばれた。
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 続いて、オフィス北側の万教包容の広場に所を移し、万教包容の御祭が執り行われた。
 式典には、参議、長老、海外幹部、国内の教化部長ら80人が参列。午前11時15分に開始した式典は、久利修・参議の招神歌に続き、神像と七重塔の除幕が行われた。宮裏準治・ラテン・アメリカ教化総長、川上真理雄・アメリカ合衆国副教化総長、黃文祥・社団法人中華民国生長之家伝道協会理事長、金廷熙・公益財団韓国光明思想普及会理事長の手で綱が引かれ、真っ白な神像と七重塔が姿を現した。続いて、谷口雅宣総裁が神像を前にして「観世音菩薩を称うる祈り」(谷口雅春先生)を厳かに奉読。続いて、大塚裕司・欧州駐在本部講師の先導による『観世音菩薩讃歌』の一斉読誦の中、森田正紀・中華民国教化総長が聖経と讃歌を七重塔に納め、最後に佐藤香奈美・参議の大調和の歌により式典は終了した。
 その後、オフィスから3㎞ほど離れた大泉高原八ヶ岳ロイヤルホテルに会場を移し、午後零時30分から落慶祝賀会が開催された。466人の参加者の喜び満ちた雰囲気の中、谷口雅宣総裁、谷口純子白鳩会総裁がそれぞれご挨拶で落慶の喜びを述べられたほか、招待者から、白倉政司・北杜市長、渡邊恭位やすたか・立正佼成会理事長、稲本正・オークヴィレッジ代表、岡本享二・環境経営学会理事が祝辞を述べ、設計監修、施工会社の代表が竣工までの経緯を報告。
 こうして、生長の家は“森の中のオフィス”から、“新しい文明”を築くための第一歩を踏み出した。